約1万人の裸衆が「福男」を目指し、幸福をもたらすとされる一対の宝木(しんぎ)を懸けて争奪戦を繰り広げる西大寺会陽(国指定重要無形民俗文化財)が15日に迫った。14日には、会場となる西大寺観音院(岡山市東区西大寺中)の準備もほぼ整い、本番を待つばかりとなった。

 この日は午前8時半ごろから、業者が看板や簡易トイレを設置するなどして最終調整。照明器具や防護壁(高さ約140センチ)、観覧席などは13日までにおおむね整えた。本堂では五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する修正会(しゅしょうえ)が大詰めを迎え、境内の垢離(こり)取り場では冷水を浴びて心身を清める住民らの姿も見えた。

 前夜祭に当たる「会陽宵祭り」は14日午後6時に開催する。女性を対象に約千個の餅をまき、福引で福女2人を決める「五福餅まき」などを繰り広げる。

 15日は、午後3時20分の「少年はだか祭り」で幕開け。夕方から会陽甚句や太鼓の演奏が披露され、吉井川河川敷では約3千発の花火が打ち上げられる。修正会が結願(けちがん)を迎える午後10時に一対の宝木が投下される。

 観音院は午後8時から深夜まで会場の様子をインターネット上でライブ配信。ケーブルテレビのoniビジョンも午後8時半から10時15分まで中継放送する。岡山シティエフエムは午後4時から1時間半、ラジオ番組を放送する。

 会場周辺は15日午後3時20分から16日午前0時ごろ、車両の通行が順次規制される。駐車場は周辺6カ所に計1485台分を確保。両備バスとJR西日本岡山支社がそれぞれ臨時便を運行する。