NPO法人ハンセン病療養所世界遺産登録推進協議会(瀬戸内市)は15日、富士山の世界文化遺産登録(2013年)に関わった認定NPO法人富士山世界遺産国民会議(東京)の大庭大(ひろし)事務局長による講演会を同市内で開き、登録に向けた機運盛り上げなどの方策を探った。

 大庭事務局長は、登山者らのごみ投棄が深刻化する中、企業などから募った寄付金で基金をつくり、フォーラムやごみ拾いなどの活動を展開したことを紹介。世界遺産になることで観光の制限などにつながるとの懸念も地元にあったが、「環境を守るために世界遺産を目指すという目標を皆が共有することで団結できた」と語った。

 登録後は、小学生向けに富士山をテーマにした教材を作るなど次世代への教育活動に力を入れていることにも触れ、「富士山を思い、守り続けていく心を醸成することが大切」などと述べた。

 講演会は、ハンセン病療養所の世界遺産登録を目指す同協議会が運動の参考にしようと企画。瀬戸内市にある長島愛生園、邑久光明園の両療養所関係者や地元住民ら約30人が聴いた。