変形やひび割れが生じやすいため、通常は避けられがちなクヌギやコナラを使った木工クラフト展が、岡山市中区浜の岡アートギャラリーで開かれている。雑木を研究する岡山大大学院教育学研究科の山本和史教授(木材工芸)と県内作家7人が、ゆがみにくい部位を使って120点を出品。雑木利用の可能性をアピールしている。23日まで。

 木工作品は通常、サクラやケヤキといった変形しにくい木材を使い、伐採、乾燥、加工を経て、わんや鉢、盆などに仕上げている。あえて変形しやすい樹種を用いた今クラフト展では、丸太の中心を軸に切り出した部材を使うことで「乾燥しても木目の中心に向かって収縮し、全体の変形やゆがみを抑えられた」(山本教授)という。

 山本教授は4年前から樹種ごとに収縮率や変形の傾向を調べ、データを研究会で公開してきた。今回は研究会に参加する木工作家7人とともに出品し、山本美文さん(60)=岡山市=は瀬戸内市牛窓町のオリーブの木を使った木目が鮮やかなフォークやスプーンを展示。葛原英興さん(44)=岡山市=はヤナギで作ったポット、モクレンと樹脂を組み合わせた花入れを披露している。

 山本教授は研究成果をパネルで掲示し、自らもクヌギやヤマアラシで作った鉢を寄せており「雑木の可能性や実用性を感じてもらいたい」と話している。

 午前11時〜午後6時(最終日は同4時)。問い合わせは同ギャラリー(086―206―5005)。