東京五輪の開催が1年程度延期されることが決まり、岡山ゆかりのアスリートたちは「仕方がない」と認めつつも複雑な思いを吐露した。

 「気持ちの変化はない。五輪があればやるし、なければないなりに過ごす」と淡々と話すのは自転車男子BMXレースの国内第一人者、長迫吉拓(26)=笠岡市出身。既に東京五輪代表を確実にしているが、再選考となる可能性もある。それでも「(選ばれる)自信はある」と言う。

 ハンドボール女子では倉敷市出身の角南唯(28)=北国銀行、果帆(27)=ソニーセミコンダクタ=の姉妹が代表入り有力だった。姉の唯は「この夏を競技生活の集大成と位置付けてきたので延期はショック。だが長く準備できることはポジティブに考えたい」と受け止める。

 リオデジャネイロ五輪に続く2大会連続の出場が期待されるのはバレーボール女子の宮下遥(25)=岡山シーガルズ=と、馬場馬術の原田喜市(47)=蒜山ホースパーク。宮下は「(新型ウイルス感染が拡大している)今の状況を考えると、延期は仕方がない」と話し、原田も「全ての選手が安心して参加できる環境で行われるのがベスト」と理解を示した。

 これから代表入りに挑む選手もいる。アーチェリー男子で4月の最終選考会進出を決めていた中西絢哉(20)=近大、理大付高出=は「まだ準備期間が欲しいと思っていた。自信をつける時間ができた」と冷静に思いを語った。