漆芸作家の石村有弓さん(41)=岡山市東区=の作品展が24日、同市北区柳町の山陽新聞社さん太ギャラリーで始まった。伝統の香川漆芸により、彫りの技術と鮮やかな色漆を自在に駆使した作品が並んでいる。29日まで。

 盆やアクセサリー、食器など約170点を出品した。彫った所に色漆を塗り込み、表面を平らに研ぐ技法「蒟醤(きんま)」で作った手板は、シャクヤクが繊細に描かれている。塗り重ねた漆に彫刻する「彫漆(ちょうしつ)」を施した丸箱は、明るさを変えた白、紫、黒の17色を40層重ねた上でアサガオの花びらを彫っており、美しいグラデーションを描き出している。

 石村さんは2008年から香川県漆芸研究所(高松市)で技術を磨いた。今回は卒業して初めて個展で「技法で表情を変える漆の魅力を知ってほしい」と話している。

 午前10時半〜午後6時(最終日は同3時)。入場無料。