里山に春の訪れを告げるカタクリの花が、岡山市北区御津紙工地区の群生地で見頃を迎えつつある。淡い紫の花々が山肌を彩り、市内外から訪れた山野草愛好者らの目を楽しませている。

 カタクリはユリ科の多年草。高さ10〜15センチの茎の先から直径4、5センチの花を下向きに咲かせ、太陽の光を浴びると花びらを反り返らせる。

 群生地は、県道建部大井線の南側に広がる山の斜面約25アール。山林を所有する地元男性(75)が下刈りなどの手入れを続け、数万株が自生しているとみられる。

 今シーズンはほぼ例年並みの今月中旬から開花し、今が七分咲き。「天候にもよるが4月初旬までは楽しめそう」と、近くに住む自営業男性(42)。

 友人と一緒に見に来た玉野市の主婦(72)は「カタクリの花がこんなに密集しているところは初めて。圧巻ですね」と話していた。