新型コロナウイルスの緊急経済対策で全国民に10万円を配る「特別定額給付金」を支払うためとして、岡山県美咲町と鏡野町で5月上旬、国と役場の職員をかたる2人組の男が住民宅を相次いで訪れ、通帳とキャッシュカードを預けるよう求めていたことが11日、県警への取材で分かった。給付金に便乗した詐欺目的とみられ、県警が注意を呼び掛けている。

 県警によると、2人組は7日昼に美咲町の50代女性方を訪れ、「給付金をすぐに支払うために通帳とキャッシュカードが必要」「10万円に上乗せできるので暗証番号を教えて」などと告げた。9日夕にも2人組が鏡野町の50代男性方を訪ねてきた。いずれも住人が不審に思って断ったという。

 県内の自治体では給付金の支給が7日から順次開始。現時点で詐欺被害は確認されていないが、手続きの代行を装って現金をだまし取る手口が増える可能性があるとして、県警は警戒を強めている。

 生活安全企画課は「給付のために自治体の職員が電話や戸別訪問をすることは一切ない。怪しいと思うことがあれば警察に相談してほしい」としている。