岡山県警が県庁南庁舎跡地(岡山市北区内山下)で整備を進めている本部新庁舎が30日に完成する。同市内に分散する各部門を集約して警察本部機能を向上させるとともに、大規模地震に備えた耐震性を確保し、治安維持や災害対応の拠点性を高める。完成後に設備の移転を進め、10月の業務開始を目指す。

 地上13階、地下1階で、延べ床面積は約1万9753平方メートル。現在は分庁舎に配置されている生活安全、交通部を含む本部38所属のうち28所属が入居する。震度7クラスの地震に対応した免震構造を採用し、110番を受理する通信指令室、災害救助活動などを指示する総合指揮室、交通管制センターを一体整備、災害対策の機能を大幅に向上させる。

 1、2階には相談室、情報公開室を設け、来訪者の利便性を確保。通信指令室と交通管制センターの業務を見学できるエリアも設ける。公用車用の駐車場は近隣に計約190台分を確保する。

 セキュリティー対策として、出入り口を2カ所に限定し、職員の入退庁をICカードで管理。ゲリラ豪雨などによる浸水被害も想定し、無線や警察電話などを管理する情報通信施設と電気設備は11〜13階に設置する。

 総事業費は約123億円。新庁舎は、現在入る県庁舎の一部が未耐震だったことなどから計画。地上5階、地下1階の県庁南庁舎を解体し、17年10月に着工した。

 県警会計課は「治安維持、災害対策拠点としての機能を十分に活用し、より一層の県民の安全確保に向けて万全を期したい」としている。