ユニクロは、使用済みの同社製の衣類を洗浄・加工して販売する古着のポップアップストアを、福岡市・天神のユニクロ天神店内で4月12日、オープンさせた。8月末までの期間限定で、初日から買い物客らが“一点もの”の商品を品定めしていた。

すべて“一点もの”

 ポップアップストアは、天神店1階の一角(約30平方メートル)に開設。販売するのは、店頭の回収ボックスなどを通じて集めたユニクロの古着で、専用工場で洗浄した服のほか、契約する化学素材メーカーで染め直したリメイク品もある。

 Tシャツやコート、ボトムスなど、常時300〜400着が並ぶ。洗浄品は税込み1000〜3000円、リメイク品は2000〜3000円。

 売れたら随時、補充するといい、「昨日はなかった服が今日はある、ということもあります。他の売り場とは異なり、ここは“一点もの”ばかりが並びます」と担当者はアピールする。

 早速、半袖シャツを購入した女性(80)は「古着という感じがしない。久しぶりに会う次男へのプレゼントにしたい」と話していた。

都外で初めて開設

 天神店は昨年4月に改装オープンした商業施設「ミーナ天神」に入居。ポップアップストアは、服の修理やリメイクを受け付ける、九州唯一の「RE.UNIQLO STUDIO(リ・ユニクロ スタジオ)」そばに設けた。

 同社がこうした古着販売を行うのは、2023年10月の原宿店(東京、12日間)と、3月29日に始めた世田谷千歳台店(東京)に次ぐ3か所目で、東京以外では初めて。期間限定の試みで、利用客の反応をみて今後の事業化を検討する。