熊本県の中央、有明海に面する、宇土市。

宇土半島の北側にあるこの街には、豊かな海と山々、そこで育つ多くの味覚、そして受け継がれてきた歴史と文化が息づいています。

ビタミン・ミネラル豊富な有明海が育む、旨みたっぷりの海産物。穏やかで暖かな気候が美味しくする、柑橘類をはじめとした果物や野菜…ついつい美味しいものばかりに目が行きがちですが、実は多くの魅力を秘めている宇土市。

今回は、そんな宇土市の魅力についてご紹介です。

有明海が作り出す美しい風景

宇土市の魅力の一つは、市内西部の有明海沿いで見られる景観の美しさ。有明海は、福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県にまたがる九州地方最大の湾で、日本全国の湾の中でも特に干潮・満潮時の差が大きい海として知られています。

そんな有明海に面した宇土市で、とりわけ「御輿来海岸(おこしきかいがん)」は、「日本の渚百選」にも選ばれている屈指の名所。全国から人が集まる観光スポットになっています。

御輿来海岸は、その昔4世紀に、九州遠征の際に立ち寄った景行天皇がその景色の美しさに見惚れ、御輿を止めて休んだという伝説があることからその名がつけられたそう。

干潮時に現れる三日月形の砂紋が織り成す景観は素晴らしく、夕日と干潮が重なった時には思わず言葉をなくしてしまうほどの美しさを見せます。同じ景色は二度とない、自然が作り出す奇跡のような風景との出会いは、きっと心に刻まれるひと時となりそうです。

他にも、たくさんのヨットが並ぶ宇土マリーナや、TVCMでも取り上げられた長部田海床路から眺める有明海の景色もおすすめです。

それぞれの場所、それぞれの季節、日ごとに異なる表情を見せる有明海。その海が作り出す自然美は、宇土市が誇るふるさとの風景です。

宇土市の歴史を辿る楽しみ

宇土市は歴史的な見どころも豊富です。

特に神道との関わりは深く、住吉三神と神功皇后を祀る「住吉神社」、少彦名命(粟嶋大明神)を祀る「粟嶋神社」、一之宮(春日大神)・二之宮(八幡大神)・三之宮(住吉大神)の三宮大明神を祀る「西岡神宮」をはじめ、多くの神社が宇土市を見守っています。

また、古代から中世、近世まで長きに渡る時代の中で重宝されてきた「馬門石(まかどいし)」や、キリシタン大名であった小西行長が残した「宇土城址」、そして古墳や貝塚など、歴史ロマン感じる数々の史跡が残されています。

「日本名水百選」にも選ばれる「轟水源」と今なお使用されている日本最古の上水道「轟水道」など、かつての暮らしを感じる名所も多数。巡るだけでも宇土市の歴史や暮らしについて、楽しく学べそうです。

豊かな自然が育んだ美味しい魅力

やっぱり、宇土の美味しい魅力も外せません!

宇土市では、温暖な気候を生かした果樹栽培が盛んに行われており、ネーブルオレンジ(網田ネーブル)・デコポン(デコマリン)・アンデスメロンなどが特産品として知られています。

海産物では、有名な有明海の養殖海苔や広大な干潟から獲れるあさりやマテ貝などの貝類、車えびや甲イカなど、四季折々様々な海の恵みで賑わいます。

道の駅・海の駅「宇土マリーナおこしき館」では、購入できるだけでなく、食事処「漁師食堂」で実際に海鮮メニューをいただくことも。目の前の有明海で獲れた海の幸を味わえる、というのは宇土マリーナおこしき館の魅力です。

ぜひ宇土市への旅の目的の一つにいかがでしょうか?

また、デコマリンやあさりなど、宇土市の特産品を使用して作られた、様々な「うとブランド」商品もお土産におすすめ。宇土市を代表する新しい特産品として、注目を集めています。

自然に歴史、美味しいもの…多種多様な魅力が詰まった宇土市は、2016年の熊本地震で震度6弱を観測し、宇土市市役所の庁舎が大きく損壊するなど、甚大な被害を受けました。その復興は、災害に強いまちづくりを目指す「宇土市復興まちづくり事業計画」や多くの災害ボランティア、地域の人たちの協力により、着実に進んでいます。

大災害から立ち上がり、さらに魅力を増した宇土市に会いに行きましょう。