東野圭吾のプラチナデータをめぐって=SBIゴールド

■東野圭吾の小説『プラチナデータ』

 皆さんは、小説は好きですか?東野圭吾氏の小説に『プラチナデータ』という推理小説があります。東野氏は、人気の作家で、その作品は世界各国で翻訳されています。また、映画化やドラマ化もされていて皆さんお馴染みなのではないかと思います。

 ここで使われているプラチナデータという言葉は、東野氏が作った言葉のようです。問題を解く、すなわち犯人につながるカギとなる重要な情報、といった意味でしょう。なかなかユニークな造語ではないかと思います。

 プラチナカードに代表されるように、プラチナはゴールドを超えたステータスを示すシンボルとしての役割を担ってきました。今もそうです。東野氏のプラチナデータは、フィクションの世界で使われましたが、言葉の達人である東野氏が使うと、何かそれだけでこの言葉が一人歩きしてしまうような力を持っているように感じます。

■プラチナとパラジウム

 さて、最近パラジウムカードなるものがあることを知りました。JPモルガンがプライベートバンキング顧客に発行するブラックカードのステータスの上を行くクレジットカードのようです。よく、芸能人がブラックカードを持っていることを聞きますが、さらにそれを上回るということで、使える人もまだ世界でも少ないようです。

 プラチナとパラジウムがデッドヒートを展開し、現時点では金やパラジウムがプラチナ価格を上回る状況にあります。金、プラチナ、パラジウムの価格のねじれ状況については、ここでは述べず専門家にお任せしましょう。現在は、プラチナが置かれた状況は厳しいものがあります。

 ひとつ言えると思うことがあります。

 パラジウムカードにように、ステータスシンボルになるにはまだ時間がかかりそうに思います。そして、プラチナがステータスシンボルになるには、時間も要したと思いますし、プラチナをめぐる文化が人々の中で醸造されてきたと考えられます。

 東野氏の小説のタイトルになっているように、文化の小さな結晶のように感じられるのです。

■最後に

 以前から触れているように、プラチナの需要が大きく伸びるのは今後の技術の行方でしょう。一つは、プラチナを多く使う水素自動車などをはじめに技術革新には注意を払うべきでしょう。また、吉田哲氏がその可能性を指摘するように、現在の自動車触媒における需要がパラジウムからプラチナにシフトすることが仮に起きた場合、プラチナに有利な状況が出てくる状況も考えられます。

 これらを考えると、プラチナを取り込んだ資産運用のポートフォリオを、様々な情報を取り込んだ上でしっかり考えておく必要があります。どれをとるかというより、どのような組み合わせ戦略を立てていくかということがいえるかと思います。熟した文化を持つプラチナとプラチナ市場が今後のどのような動きを見せるか注目されます。

 今回は、東野圭吾のプラチナデータに思うと題して述べました。(情報提供:SBIゴールド)(イメージ写真提供:123RF)


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