無料で特許を開放する日本企業、「互いに足を引っ張り合う中国には真似できない」=中国

 ダイキンと言えば、業務用空調設備で有名だが、日本のみならず世界中で有名だといえるようだ。1994年には中国市場へも本格的に参入しているが、中国メディアの今日頭条は24日、空調分野で世界標準を定めた企業としてダイキンを紹介する記事を掲載した。

 記事が紹介している「空調分野の世界基準」とは、新冷媒のR32のことだ。これは、現行のR410Aに代わるもので、環境負荷が小さい特徴があり、エネルギー効率、安全性、経済性において優れているとされる。とりわけ、二酸化炭素の排出削減に大きな効果が期待され、「世界をリードしている」と記事は手放しで絶賛した。

 ダイキンの公式サイトによると、2012年11月にR32を使用した家庭用空調機を日本で販売したのを皮切りに、現在ではR32を使用した空調機を1700万台以上世界に投入しているという。他メーカーもそれに続き、R32を使用した空調機の販売台数はこれまでに6800万台以上になると推定され、二酸化炭素の排出抑制効果は約1億トンになると試算されている。

 記事は、世界的に見たダイキンの販売台数は少なく感じるものの、重要なのは「台数ではなく貢献度」にあると指摘。特に「EUではダイキンのR32が業界規格となっている」ほか、インドやロシア、台湾などでも広く採用されていると伝えた。

 ダイキンはこの技術について、無料で特許を開放しているが、このおかげで販売台数と知名度を上げ「一石三鳥」になっているという。特に欧州における「発言権」は大きく、日本企業全体もその恩恵にあずかっているそうだ。記事は、「中国や韓国の企業は現時点ではまねができない」と称賛。日本では同業の企業同士で助けあう傾向が見られるが、互いに足を引っ張り合う中国ではまねできないことだと感心している。

 記事は結論として、ダイキンの成功は技術だけでなく「グローバル化に向けた戦略」にあると指摘。中国では、「日本の家電は終わった」と言われているものの、それは表面的な姿に過ぎず、日本企業の本質からは学ぶことが多いと伝えている。ダイキンの環境保護の取り組みが実を結び、世界的な標準になりつつあると言えるだろう。日本企業はこれからもエコ分野で活動の幅を広げていくだろうが、中国をはじめとした他国も見習ってもらいたいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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