中国では「日本人のルーツ」に深い関心を抱く人は多い。中国メディアの今日頭条はこのほど「日本人はどこから来たのか」と題する記事を掲載し、多くの中国人は「日本人は中国人の末裔だと考えている」と主張する一方、そうであればなぜ日本人は中国人に似ていないのかと疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、まず最初に「日本人と中国人の起源は異なっている」と説明し、日本人が中国人の末裔だという見方を否定。日本人の起源は非常に複雑であると主張し、中国南部から東南アジアを経由して日本列島に渡った人びとや朝鮮半島、さらには東南アジア、アイヌ人、欧米人などの遺伝子が長い時間をかけて融合したのが現在の日本人であると主張した。

 一方で中国人の場合は古代アルタイ人が人種上の主要な起源であり、この古代アルタイ人の遺伝子に周辺少数民族の遺伝子が融合したと主張。続いて、過去の時代において中国から日本に渡来し帰化した中国人は確かに存在したが、こうした渡来人の人数は当時の日本の人口に比べればはるかに少なかったと指摘。これら渡来人は文化面で日本に影響を与えたとしても、日本人の起源とは言えないと指摘した。

 最後に、中国と朝鮮半島は陸続きであり人種が融合しやすい環境だったが、日本列島は海に囲まれた独立した環境に位置しているため日本と中国が人種面で大規模に融合する機会はなかったと説明。中国では「日本人は中国人の子孫である」と主張する人がいるものの、事実はそうではなく、日本人が中国人に似ていないのは遺伝子が異なっているからだと論じた。

 中国で「日本人は中国人の子孫である」という主張が存在するのは、不老不死の薬を求めていた秦の始皇帝の命を受けた「徐福」という人物が、若い男女とともに日本に渡り、日本人になったという伝承があるためだろう。実際にこの伝承を信じている中国人は少なくないようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)