不特定多数の人の手に触れる「紙幣」や「貨幣」はあまり清潔ではないと言われる。紙幣や貨幣には様々な病原菌のほか、国によっては違法薬物の微粒子が付着しているとも言われる。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の紙幣や貨幣は世界でもっとも「清潔」なもののうちの1つであると伝えつつ、その理由について考察する記事を掲載した。

 中国では日本以上にモバイル決済が普及しており、今や現金をほとんど持ち歩かないという人も多いほどだが、モバイル決済が普及する前の中国では、流通している現金はお世辞にも清潔とは言えない状況だった。財布にお金を入れず、ポケットに入れておく人も多かったためか、紙幣はぼろぼろで、落書きされている紙幣も多く、偽札も多かった。

 記事は、日本の紙幣や貨幣が清潔である理由について「日本人の大半は現金をそのまま持ち歩くことはなく、お金は財布に入れておく」と指摘し、それによって紙幣がぼろぼろになったり、衣服のポケットから皮脂などの汚れが現金に移ることを防ぐことができると紹介した。

 また、日本人は日常的に手洗いをする人が多く、そもそも清潔好きな人が多いことも紙幣をきれいに保つうえで有益だと指摘。さらに日本の紙幣や貨幣は回収される頻度が高いことも重要な要因だと紹介した。日本銀行によれば、市中を流通して日本銀行に戻ってきた紙幣や貨幣は、その汚損の程度に応じて回収され、その後は裁断されてリサイクルされているという。

 紙幣に付着している病原菌などに関する調査は、これまで世界各国で行われている。日本の紙幣は米ドルや人民元などに比べて清潔であるのは間違いないようだが、それでも病原菌が付着していないわけではないため、新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されている今、現金を触った後は手洗いを心がけたほうが良いだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)