欧州での新型コロナウイルス感染拡大はますます深刻になっており、イタリアの新型コロナウイルスによる死者数はついに中国を超えてしまった。中国メディアの百度は18日、「欧州は日本やシンガポールをなぜ見倣わないのか」と題する記事を掲載した。欧州よりも早い段階で感染者が増加していた日本とシンガポールでは、感染のコントロールに一定の成功を見せてきたのに、欧州はそこから学ぶことをしなかったと主張している。

 記事はまず、日本の状況について紹介。人口600万人にも満たないデンマークでさえ、すでに感染者が1000人を超えたが、1億2000万人の人口を抱える日本で20日にようやく1000人を超えた程度というのは、「なかなか優秀」だと指摘している。記事は、日本は検査数が少ないので実数は不明としつつも、軽症者には自宅で待機してもらう方法で医療崩壊を防いでいる。

 シンガポールの成功は、感染拡大国の入国を禁止して水際対策に力を入れ、違反者には非常に厳しい罰則を設けたことや、日本と違ってマスク着用を推奨するのではなく、少しでも具合が悪ければ病院へ行くよう奨励したことなどを評価した。しかしこれは、小国であるシンガポールは医療が充実していたからだとも指摘している。

 ではなぜ欧州は「日本やシンガポールの成功」に倣えなかったのだろうか。記事は、欧州人の「勝手気ままな性格」のため、感染が拡大していたにもかかわらず、なお大勢で集まって食事したり飲んだりし、公共の場所でも「マスクしているのはアジア系ばかり」だったからだと分析した。記事によるとこれで感染拡大しないほうがおかしかったという。

 中国では、公共の場所でのマスク着用が義務付けられ、地下鉄やスーパーなどではマスクをしたうえで体温計測をしなければ入れないほどなので、マスクもしないで出歩いている欧州人は信じられないと感じるのだろう。欧州では危機感が足りなかったと言われてしまうのは仕方がないとしても、感染者が爆発的に増加している今の状況は確かに危機的状況だ。今となっては、できなかったことを批判するよりもどれだけ被害を最小限に抑えられるかが重要だろう。いずれにしても、欧州の様子と比べると日本はかなりの程度感染拡大阻止に成功していると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)