日本の製造業は、サービス業に次いで国内生産に占める割合が多く、日本経済を支える柱となっている。中国メディアの今日頭条は20日、「日本の製造業はどこが強いのか、なぜこんなにも強いのか」を分析する記事を掲載した。

 記事はまず、「日本は米国、ドイツと並ぶ製造強国」だと紹介。米国やドイツを超える分野さえあり、なかでも4つの分野が日本は強いとしている。その1つが「ハイエンド工作機械」だ。中国にも工作機械を作る技術はあるものの、精度と質ではかなりの開きがあり、中国で有名な工作機械メーカーは危機にさらされていると残念そうに伝えた。

 2つ目は「自動車分野」だ。世界で最も利益のある自動車メーカーのトップ10に日本からトヨタ、ホンダ、日産の3社が入っていると紹介。強さの秘密はエンジンなどの革新的な技術で、自動車製造業は日本の工業の4割を占めると日本にとってどれだけ重要な分野かを伝えている。

 3つ目は「精密機器」だ。これも日本は米国、ドイツと並んで世界トップにいると称賛。日立ハイテクが、サブナノメートルの分解能を保証する走査電子顕微鏡の開発に取り組んできたことや、医療分野では重粒子線がん治療が注目されていることを紹介している。

 4つ目として記事は「半導体材料」を紹介。韓国への輸出規制で明らかになったように、半導体材料で日本を超える国はなく、中国でも生産できるものの、日本製とはその品質において全く比べ物にならないとした。

 なぜ日本の製造業はこんなに強いのだろうか。記事は、元手ができるとすぐにほかの分野に手を出して不動産などに投資してしまう中国企業と違い、「自分の分野だけに集中している」からだと分析。中国では、ある自動車メーカーが利潤を元手に不動産に手を出しているそうだが、「こういう企業が倒産しないほうが不思議だ」と切り捨てた。

 また、日本企業は基礎研究に力を入れて投資していることや、計画的に弱い分野を切り離して企業発展していること、十分な資本を有していることも強みとなっていると分析している。日本の製造業は、中国とは根本的に目指すところもその方法も違うのかもしれない。世界の工場となった中国だが、製造業において日本に追いつくにはまだまだ時間がかかりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)