日本で新型コロナウイルスの感染者が増え続けており、東京では感染者の増加ペースが高まりつつあるなか、駐日中国大使館は26日、在日中国人に対してウイルス感染防止のための5つの心構えを示した文章を公式サイト上に掲載した。

 文章は、日本の新型ウイルス感染状況は膠着状況にあり、パンデミックを防げるか否かの重要な時期に入っていると説明。中国政府として、中国国内で感染が拡大していた際に日本から送られてきた多大な支援に対する恩義を忘れることなく、さまざまなルート、方式によって日本のウイルスとの戦いを支援するとした。そのうえで「在日同胞の健康と安全を守るために、以下の提唱をする」として5点を示している。

 1点めは「客観的、理性的な姿勢を保ち、パニックを克服すること。大変な時こそ、信じることが最も大切だ」とし、不確かな情報に流されることなく、公式の発表や信頼できる情報を集め、冷静かつ理にかなった防疫対策を取ることを求めた。

 2点めは「その場に留まり、流動を避けること」とした。文章は、不要不急の移動や集合を減らすことが防疫において最も有効な方法であることが中国国内の実践から明らかになっていると説明し、集まりに参加せず、他人との距離を取るほか、飛行機や列車による長距離移動を控えるよう呼びかけている。

 3点めは、在日中国人団体などの組織を利用して、みんなでウイルス感染に立ち向かうこととした。4点めに挙げたのは「体力の強化、積極的な防護」だ。規則正しい生活習慣に加え、体力の増強に取り組むこと、そしてマスクの着用、手洗い、換気の励行といった日常的な防護をしっかりと行うことが感染回避の大原則であるとの姿勢を示した。

 そして、最後の5点めとして「祖国の防疫に積極的に協力する」ことを挙げ、中国への帰国を含む海外旅行を可能な限り避けることを求めた。また、特殊な事情により帰国する場合は中国国内で実施されている健康調査や隔離措置などにすすんで協力し、病歴や渡航歴の隠ぺいを絶対にしないように呼びかけた。

 文章はあくまで日本で生活する中国人向けに出されたものだが、その心構えは多くの部分が日本人にも当てはまると言える。25日に東京都が週末の外出自粛要請を発表した途端に、一部商店などで食品の買いだめが発生した。1点めの心構えは特に、今日本人が肝に銘じなければならない内容ではないだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)