ものづくり大国と言われながら、航空機の分野では大国とは言われない日本。これは科学技術で後れを取っていることを意味するのだろうか。中国メディアの今日頭条はこのほど、中国人が航空機分野では弱いと高をくくっている日本について「軽視してはいけない」と警告する記事を掲載した。中国人が気づかないうちに、航空機エンジンの要となる部品が「日本企業の天下」になっていたと危機感を示している。

 記事はまず、日本には航空機のエンジン、特に戦闘機のエンジンは国産能力がないと多くの中国人は思っていると紹介。しかし航空機エンジンの主要な部品は日本製で、「日本を甘く見てはいけない」と伝えている。戦闘機用エンジン・XF9−1は試作エンジン実験機ではあるものの、欧米と肩を並べたとしている。

 他にも、民間航空機用のジェットエンジンも、生産そのものはしていないが、使用されている部品や技術では10−20%が日本企業からのものだと記事は紹介。ボーイング787、ボーイング747−8のエンジンの一部に日本製の部品が使われるなど、日本の技術の高い部品が世界で認められているとした。

 また、「素材」の分野でもボーイング787で使用されている炭素繊維は日本企業が製造しており、航空分野で使用できる炭素繊維のシェアは日本の3社が7割も占めていると紹介。耐熱材料では、日本発の新素材である炭化ケイ素繊維もすでに多くのエンジンの重要な部品に使われているという。これは炭素とケイ素の化合物を繊維化したもので、非常に軽くて耐熱温度が1800−2000度もあると伝えられている。記事は「今のところこれが作れるのは日本企業だけだ」と紹介している。

 記事は結びに、日本は戦闘機のエンジンを作る技術はあるが、「一流」とまではいかないと指摘。しかし一流の部品を作る技術を持っており、世界の航空機にとって欠かせない存在となっていると称賛した。そして、日本は努力で不足を補う力があり、一部の分野でははるか先を行っているとその強さを強調している。

 中国人も、日本の「匠の精神」は認めざるを得ないようだ。記事に対して、「中国人も日本人のように真剣に仕事に向き合えたら良いのだが」、「ハイエンドの科学技術では日本は米国をもしのぐ」といった称賛のコメントが寄せられていた。エンジンの部品は目立たない分野ながら、日本企業は「匠の精神」でなくてはならない存在となっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)