中国の自動車市場では日系車とドイツ車の人気だ。これまではドイツ車が圧倒的なシェアを獲得してきたが、最近ではドイツ車と日系車のシェアの差は縮小してきている。これには日系車の安全性が認知されてきたこともあるのだろう。中国メディアの今日頭条はこのほど、「日系車は安全性で消費者の心をつかんだ」と紹介する記事を掲載した。

 記事は、これまで外観ありきで、自動車選びにおいては「見た目の豪華さが一番、安全性は二の次」だった中国のユーザーが、安全を第一に求めるようになってきたと紹介。その後、日系車の安全性が知られるようになって日系車に人気が出てきたとした。それだけ中国の自動車市場も成熟してきたと言えるだろう。

 日系車はこれまでも「安全第一、豪華さは二の次」のスタンスを貫いてきたが、中国国内では車体の鋼板が薄くてぶつかるとすぐにへこみ、安全ではないとのイメージが強かった。その誤ったイメージを取り払ったのが「衝突安全テスト」だと記事は指摘した。

 記事は、中国版安全テストのC―NCAPとC―IASIで日系車の安全性が証明されたと紹介。このテストでは「意外な車がひっかかることはよくある」ことだが、日系車は全体的に良い成績を収め「中国人の日系車を見る目が変わった」と伝えている。

 なかでもトヨタの安全性は群を抜いており、交通事故での死傷者ゼロという高い目標を目指して導入した安全運転支援システムは事故を未然に防いでくれると称賛。ドライバーの不注意による衝突事故を回避したり、運転操作をフォローしたりしてくれる同様のシステムは、今では各メーカーにも導入されており、日系車の安全性は総じて高いと言えるだろう。

 記事は、車線からはみ出して運転すると自動で車線の中央に促してくれる「ステアリング(ハンドル)支援機能」、自動でライトのハイビームとロービームを切り替えてくれる「ヘッドライトサポート」、衝突被害軽減ブレーキを紹介。日本の自動車メーカーの安全意識の高さを称賛した。中国でも、ようやく安全意識が高まってきたようだが、安全性の高い車に乗っているとはいっても、運転手が安全運転をしなければ意味がない。この点、危険運転の多い中国ではまずはそこから変えなければいけないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)