緊急事態宣言の期間が延長され、巣ごもり生活がさらに1カ月程度続くことになった。家族がいれば話し相手もいるものの、一人暮らしでは孤独になりがちだ。とはいえ、最近の日本人は「孤独に強く」なっているとの見方もあるようだ。中国メディアの澎湃新聞は6日、「ひとりが恐かった日本人が変わった」として、その理由を分析する記事を掲載した。

 記事はまず、日本人はもともと孤独を恐れる人たちだったと紹介。そのため孤独であることを悟られまいとトイレで食事を済ませる「便所飯」が生まれたほどだとしている。しかし、今では「おひとりさま」で行けるところが増えてきており、カラオケ、映画館、レストラン、それにキャンプまでひとりでも全く気兼ねすることはなくなった。

 日本は、なぜこれほど変わったのだろうか。記事は、日本が変わったというよりも日本が世界の感覚に近づいてきたのだと分析。西洋などでは「おひとりさま文化」は昔から普通にあったが、山が多い島国の日本では、「ひとりで空間を占拠するのはぜいたく」なことで、生存していくには集団生活でうまく生活するしかなかったと論じた。そしてこれは、友達の数、趣味の多さで人の価値を図るゆがんだ価値観を生み、最近になってその反動で急激に「おひとりさま文化」が広まったのではないかと分析している。

 では、日本のおひとりさま文化は今後どうなるのだろうか。記事は、一人暮らしが増えるとの見方を示している。今の日本人は「ひとりでも恐くない」ので、望まない結婚や出産をせずにすむようになり、離婚率も上がったが、そのぶん出生率が下がって一人暮らしも増えており、2040年には日本の15歳以上の人口の半数が一人暮らしになるという統計もあると紹介した。

 すっかり「おひとりさま」が広まった日本社会では、コロナ問題による外出自粛で「おひとりさまで自宅にこもっていても恐くない」と言えそうだ。一人の時間を楽しめる環境も整っており、なんといっても一人は自由だとはいえ、社会とまったく隔絶して生活するというのも現実的ではなく、バランスを取ることも重要になってくるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)