新型コロナウイルスによる感染拡大の影響で、日本の店頭からもマスクが消えた。マスク大国である日本でマスクが手に入らなくなる異例の事態はパニックを生んだが、菅官房長官は2月、今後「毎週1億枚以上供給できる見通し」、「3月には月6億枚超が確保される」、「4月にはさらに1億枚以上を上積みできる」とマスク増産を示していた。

 実際に月6億枚以上の生産が行われているようだが、医療関係機関に優先的に回されたためか、国民が量産の恩恵を実感できるにはしばらくかかったものの、一時に比べれば供給が回復しつつあって都内のコンビニなどでもマスクが手に入るようになってきており、中国からは称賛の目で見られているようだ。中国メディアの今日頭条は8日、「やはり日本は恐ろしいほどの実力を持っていた」とする記事を掲載した。

 記事はまず、菅官房長官の「マスクの月6億枚生産」という発言について、2018年のマスク生産量からすれば、日本国内でのマスク生産量は1カ月で1億枚程度であり、単純計算で言えば短期間で「マスクの生産を6倍にするということだ」と指摘。世界最大のマスク生産国である中国でさえ、最大生産量が月6億程度であり、日本はやる気になればあっという間に中国に追いつけるということになり、「伝染病や戦争のような非常事態を前に、驚くような力が出せるのは驚異的なことであり、並大抵のことではない」と隠れた日本の実力を伝えている。

 今回目の当たりにした「日本の実力」は、マスクだけではないという。日本は、新型コロナウイルスで危険な国と言われていたが「検査能力も病床数もどんどん増やしている」と指摘。日本はもともと人口当たりの病床数の多さ、医療機関の多さ、設備の多さ、医療従事者の多さで知られた国であり、人口1000人当たりに占める看護師の数では中国の4倍近くにもなると紹介。これは「医療面の基礎力がきちんとあるからできることだ」と称賛している。

 新型コロナウイルスは、他国と同様日本にも大きなダメージを与えたが、生産能力や医療面という思わぬところで「隠れた実力」を示すことになったようだ。中国人に「恐ろしい」と言わしめるこの「実力」は、新型コロナウイルスとの戦いでも生かされていることだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)