読者のココロに刺さる異色の社長ブログ  ソニックガーデン

 「当社ウェブサイトでは、社内イベントのレポートや自社ソフトの活用事例をブログ形式で掲載していますが、私が個人として発信しているブログの方が人気ですね」
 こう話すのは、ソフトウエア開発を手がけるソニックガーデンの倉貫義人社長。個人ブログを開設したのは2009年のこと。システムエンジニアとして働いていた企業で、社内ベンチャー制度によりソニックガーデンを創業した節目の年にあたる。経営者としてのキャリアを踏み出し、組織マネジメントで得られた気づきを投稿していくうちに、読者が徐々に増えていった。自身のブログが同社の看板のようになった背景を倉貫社長は「ソフトウエア開発業界や組織運営に関するオピニオンなどを定期的に発信しています。内容に加えて執筆者の顔の見えるところが、読者のココロに刺さるのかもしれません」と分析する。
 内容は同社で実践しているリモートワーク、組織マネジメントに関する知見や考えが多い。単なる感情論でなく、実際に経験した事柄を記すことを心がけている。経営者個人のブログというと会食時の写真を掲載したり、プライベートの出来事を投稿するケースが少なくないなか、そのメッセージ性の強さは異色といえるだろう。
 さらに同社には「リモートワークラボ」という、もうひとつのオウンドメディアがある。
 こちらはリモートワーク時の労務管理方法、セキュリティー対策等の情報や、リモートワーク導入企業のインタビュー記事などが中心。倉貫氏が代表を務めるリモートワーク研究所が運営するスタイルをとっているが、同研究所所属の編集長がサイトの企画と編集をもっぱら担当している。

サイトが3種類ある意図
 ソニックガーデン社員の働いている場所は、全国16都道府県におよぶ。リモートワークの推進ぶりは徹底しており、16年にはオフィスを廃止するほど。東京・世田谷区の拠点はワークプレイスという位置づけだ。社長の個人ブログ、リモートワークラボ、そして自社サイトと、複数のサイトで情報発信する意図はどこにあるのか。
 「端的に言うと、閲覧した人がソフトウエア開発の委託を検討するとき、真っ先に当社のことを思い出してもらうためです。店頭で販売される商品と異なり、ソフトウエアは製品広告を見てすぐに発注しようと考える人はまれです。さまざまなサイトで情報発信するのも『われわれのことを忘れずにいてください』というメッセージが根底にあります。相談したい企業を探すためインターネットで検索する際、豊富な情報を発信している企業の方が選ばれる確率は高くなると考えています」
 倉貫社長は個人ブログ開設11年目に突入した今も、記事の企画、執筆など運営のすべてをひとりでこなす。継続の秘訣を聞いてみた。
 「久しぶりの投稿となると、ホームラン級の原稿を執筆しなければという気負いが生まれてしまいますが、定期的に発信していればポテンヒットでもいいと思える。間隔を開けすぎないことが継続させるポイントです」

COMPANY DATA
株式会社ソニックガーデン
設 立 2011年7月
所在地 東京都世田谷区奥沢7-5-13 グリーンテラス自由が丘201号
社員数 36名
URL https://kuranuki.sonicgarden.jp/(倉貫社長のブログ)


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