【豆知識】お城防御の最強兵器

【豆知識】お城防御の最強兵器

「お城防御の最終兵器」と言われて、何を思い浮かべますか? お城好きであってもあまり知らないであろう、「逆茂木(さかもぎ)」「乱杭(らんぐい)」を紹介します。弥生時代にはすでに存在していて、城が急速に発達した江戸時代以降も使われ、しかもコストがほぼかからない。そんな夢のような防御兵器、「逆茂木」「乱杭」とはいったい何でしょう?

コスパ最強の防御施設「逆茂木」
軍事施設であるお城は、「城主を守るために城内に敵勢を一兵も入れないこと」を究極の目標とします。そんなお城にとっての最強の防御施設とは何でしょう? 敵の侵攻を阻む石垣や水堀か? 侵入してきた敵に十字砲火を浴びせる枡形虎口(出入口)か? はたまた城主の最終拠点となる天守か? 

城に詳しい人からは、側面攻撃を狙う「横矢」や、山城の基本要素である「切岸」といった候補も挙がることでしょう。確かにどれも城を守る有力な防御には違いありませんが、もっとシンプルでかつ時代を問わずにどんな城にも用いられ、さらに費用対効果も抜群な最強兵器が存在します。それが、「逆茂木(さかもぎ)」です。

「逆茂木??? これまでいくつも城をめぐってきたけど、そんな遺構は見たことも聞いたこともない!!」と呆気にとられた読者もいらっしゃるかもしれません。おっしゃる通りで、現在の城にはいっさい残されていません。それが最強って、一体どういうこと?

逆茂木とは、枝のついた倒木をいくつも並べたバリケードのことです。枝が絡み合うようにして敵側に向け、倒木自体を地面に固定することで、敵の突入を防ぐ強力な防御施設になりました。「そんなのが最強なの?」と疑問を持った人は、木々が生え繁る藪の中にダッシュで突進する様を想像してみましょう。

枝が体に突き刺さり、そのまま突進し続けるのはまず不可能ですよね。もちろん、慎重に枝を避けたり、または鉈などで切り払ったりすれば進めないことはないですが、敵の城を目の前にしてそんなにもたもたしていたら、弓矢や鉄炮で狙い撃ちにあうことうけあい!

このように、逆茂木はシンプルな構造ながら、城の防御で最も大切な「敵の足を止める」こと必至なアイテムなのです。


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