北原里英がヒロインとして出演する映画『HERO〜2020〜』が、6月19日より、シネ・リーブル池袋にて公開される(順次全国公開予定)。

"2年間限定の恋"をめぐって、様々な騒動が巻き起こるこの作品は、昨年7月に上演された舞台『HERO〜2019夏〜』と同じキャストに松尾諭と斎藤工を加え、映画化したもの。そこでヒロインの木崎浅美役を演じる北原里英に話を聞いた。

――今回演じる浅美はどんなキャラクターなんですか?

北原 けなげで奥ゆかしいタイプ。普通の女のコなんですが、お芝居でいちばん難しいのは普通だと思っていて。台本を読んだ時は不安だったんですけど、ここで乗り越えていきたいなって。普段から色んなコと接しているので、思い出しながら臨みました。

――舞台を映画化するってどうですか?

北原 初めての経験で発見が多かったです。セリフはもう覚えてるし、どういう感情かも入ってるし。でも逆にガチガチに固まっているので、それに苦しめられることもありました。

――チームワークは良さそうですよね。

北原 そうですね。舞台ですでに1ヶ月稽古を重ねてきていたので。普段だと、最初は知らない人に対しての緊張とかありますけど、それがなかったのでお芝居により集中できました。空き時間も気心の知れた仲間だったので楽しかったですね。

――見どころは?

北原 監督の西条(みつとし)さんの作品って伏線が多いんですね。それをどう回収していくのか、是非注目して観ていただきたいです。あとは舞台で描ききれなかった過去のシーン。主人公の広樹と浅美の2年間とか、舞台を見た人は新たなシーンを楽しんでもらえるかなって思います。

――もしこの映画のように2年しか付き合えないって言われたらどうします?

北原 私が好きで告白して、向こうから2年限定って言われても、付き合いますね。2年という期限を絶対にくぐり抜けます! 情を湧かせる。すごく楽しいデートを重ねたり、料理で胃袋を掴もうと頑張って、「やっぱり別れたくない!」って、思わせるために努力すると思います。......まあダメでも、そもそも2年続かない可能性もありますしね(笑)。

――開き直りだ! 北原さんが彼氏に求める条件というのは?

北原 「面白い」は絶対条件ですね。ワードセンスとかに惹かれるタイプです。あと「変わってるなー」って人を素敵に思います。

――今回のタイトルでもある「ヒーロー」と言われて思い浮かぶ人はいますか?

北原 大家志津香(AKB48)ですね。大家を超える相手に出会える気がしない。AKB48に入ったばかりの頃、同居してたんですけど、初の誕生日が感動的だったんですよ。2日で覚えなきゃいけないダンスがあって、泣きながら練習して、本番の日の朝。大家が「りえ頑張ってね」って、クッキーを焼いてくれたんですよ! しかも帰ってきたら「お疲れさま」って、ガトーショコラが焼いてあった。

――素敵な話ですね。

北原 大家って同い年だけど、先にAKB48に入った先輩なんです。でも劇場デビューは私のほうが先になっちゃって。絶対悔しいだろうに、そんな素敵なことをしてくれるんですよ! そういうところを尊敬してるし、今の彼女の活躍にもつながっているんだと思います。

――映画では広樹が一歩踏み出すシーンがありますが、北原さんが最近、一歩踏み出したことはありますか?

北原 前髪を伸ばしていたんですけど、作品が終わったタイミングで髪を切りました。

――小さな一歩ですね。

北原 私は髪を染めたりもしないし、チャレンジ精神に欠けてるなと思うんですけど......。AKB48グループを卒業して2年、もっと変わらなきゃとも思っています。

――この先の目標ってありますか?

北原 NHKの大河ドラマに出たいです。

――大きな目標でいいじゃないですか! どんな役をやりたい?

北原 メインの役を張れるとは思っていないので、どんな役でも。でも出来れば1回だけじゃなくて、4回ぐらいは出たいですかね。(笑)

――北原さんらしい、地に足のついた目標ですね。

北原 なので、今年は日本舞踊を習いに行ったりして自分を磨いていこうと思ってます。

■『HERO〜2020〜』
劇団TAIYO MAGIC FILMの旗揚げ公演作品『HERO』を映画化。舞台版キャストに加え、映画では松尾諭、斎藤工が出演する。6月19日(金)よりシネ・リーブル池袋ほか全国順次公開。

出演:廣瀬智紀、北原里英、小松準弥、前島亜美、小早川俊輔、飛鳥凛、伊藤裕一、根本正勝 、今立進(エレキコミック)、松尾諭、斎藤工(友情出演)
原作:TAIYO MAGIC FILM 第1回公演「HERO」
監督・脚本:西条みつとし
配給:ベストブレーン 
公式HP:www.mmj-pro.co.jp/hero2020/ Twitter:@HERO2019summers  

(スタイリスト/丸山恵理子[オサレカンパニー] ヘアメイク/MARVEE、オサレカンパニー)

取材・文/関根弘康 撮影/山下隼