独身男性が猫を譲渡してもらおうと思っても、保護団体などでは対象外とされることが多く、なかなか譲渡してもらえない。そんな中、大阪に、独身男性でも人を見て猫を譲渡している団体がある。兵庫県に住む独身男性は、元野良猫を譲渡してもらい、幸せに暮らしている。

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廃屋の前でエサをもらっていた野良猫

 2018年春、東大阪市の廃屋の前でエサをもらって生きている野良猫たちがいた。おとなの猫に混じって子猫もいた。保護団体「まちねこ東大阪の会」は当初、すべての猫に不妊去勢手術を施して元の場所に戻す予定だった。

 だが、リリース後、親兄弟の姿は見えなくなり、淡い色をしたパステル三毛の子猫だけが残っていた。その子猫は以前にも使われなくなった建物に入って出られなくなったこともあるため、譲渡先を探すことになったという。美しい猫だったため、譲渡希望があると考えたのだ。

先住猫が他界、譲渡には壁

 兵庫県に住む中西さんは、姉から譲ってもらった猫と暮らしていたが、2018年1月にその猫が16歳で旅立ち、翌年1月に一緒に暮らす新しい猫を探し始めた。落ち着いた子がいいと思っていたそうだ。

「譲渡サイトで探して、何件か声をかけたのですが、なかなか話が成立しませんでした。僕が単身で、男性だったことも影響したのでしょう。虐待するのではないかと、不安に思う人も少なくないのです」

淡い毛色の美しい猫

 中西さんは、まちねこ東大阪の会が保護したパステル三毛の子猫ロゼちゃんを初めてサイトで見た時、独特の柄と美しい顔立ち、淡い毛色に惹かれたそうだ。ロゼちゃんが1歳になる直前、2019年2月に会いに行き、3月から一緒に暮らし始めた。

 ロゼちゃんはまったく人なれしておらず、臆病だった。だが、中西さんは、それでもいいと思ったという。

「子どもの頃、実家で飼っていた猫も野良猫だったし、ひっかいたり、シャーっと威嚇したりしないので、大丈夫かなと思いました」

 そんなロゼちゃんも、いまでは中西さんには慣れて、なでてくれと寄ってくるようになったという。一緒に譲渡してもらったランチくんも加え、独身男性と猫2匹の蜜月関係は続いている。