JYJジュンスが兵役として務めた義務警察はなぜ廃止されるのか?

JYJジュンスが兵役として務めた義務警察はなぜ廃止されるのか?

JYJのジュンスが11月5日に兵役を終えた。

彼の場合は、義務警察で服務することによって1年9カ月の任期を満了したのだ。

その義務警察が廃止されることが決まっている。

その理由は何なのか。

義務警察について、創設時からの経過を見てみよう。

義務警察の母体となったのは戦闘警察である。

北朝鮮のスパイ摘発やデモの鎮圧を目的に1971年に創設されている。

その戦闘警察の一部として1982年に新設されたのが義務警察だ。主な任務は、デモの鎮圧、派出所勤務、交通整理、重要施設の警備、啓蒙活動などで、兵役対象者の代替制度として拡張されてきた。

一方、母体となった戦闘警察は2013年に廃止になってしまった。以後は、義務警察が兵役対象者の代替を担ってきた。

義務警察隊員になれるのは、現役兵の対象者だけだ。

実際には選抜試験が実施され、合格者は4週間にわたる新兵訓練を受けたあと、軍務の代わりに義務警察で兵役を履行してきた。

この義務警察の人気は高く、応募者が増える一方だった。

しかし、韓国政府は毎年段階的に義務警察の人数を減らしていき、2023年までに義務警察を完全に廃止する計画を立てている。

その理由は何か。

韓国では2000年以降に出生数が大幅に減っている。

社会的にも深刻な少子化になっているのだ。

その結果、2020年以降は成年男子が減り、規定の入隊人員を確保できない状況になっている。現在、韓国軍は兵力を10万人以上も削減している過程にあるが、それでも数年後には欠員が生じかねないのだ。

その事態を避けるために、今まで兵役の代替制度として活用してきた義務警察を廃止して、兵役対象者をなるべく多く軍に入隊させようとしている。

義務警察制度の廃止問題は、この制度を使うことが多かった芸能人にとっても影響が小さくない。

(文=康 熙奉)

康 熙奉(カン・ヒボン)
1954年東京生まれ。在日韓国人二世。韓国の歴史・文化や日韓関係を描いた著作が多い。主な著書は『知れば知るほど面白い朝鮮王朝の歴史と人物』『徳川幕府はなぜ朝鮮王朝と蜜月を築けたのか』『悪女たちの朝鮮王朝』『宿命の日韓二千年史』『韓流スターと兵役』など。最新刊は『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』。


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