“19禁ドラマ”が話題と視聴率をかっさらう兆しも…「過激化」する韓国ドラマの今

“19禁ドラマ”が話題と視聴率をかっさらう兆しも…「過激化」する韓国ドラマの今

日本でも根強い人気を誇る韓国ドラマ。その韓国ドラマで最近、とある変化が起きていることをご存知だろうか。

つい先日韓国で最終回が放送された『悪い刑事』や、最近放送が始まった『バベル』が代表例で、Netflixオリジナルのドラマ『キングダム』も同じ。

いずれも“19禁ドラマ”、日本でいうところのR-18指定のドラマなのだ。

日本ドラマのリメイクもあるが…

韓国では近年、日本ドラマのリメイク作品が注目を集めることが少なくなかった。

今年に入っても、堺雅人と新垣結衣主演の『リーガルハイ』が韓国でリメイクされ、チン・グとソ・ウンス主演で2月8日からの放送を控えている。

その一方で、“19禁ドラマ”が新たな傾向として注目されつつあるのだ。

韓国ドラマにおける年齢制限

そもそも韓国ドラマにおける年齢制限は、4段階に分かれている。韓国放送通信審議委員会の資料によれば、「全体可(小学生可)」「12歳以上(中学生可)」「15歳以上(高校生可)」「19歳以上(成人可)」といった具合だ。

韓国ドラマで多いのは、「15歳以上」の区分。今現在、韓国で放送されている地上波ドラマ7作品も、すべて「15歳以上」と指定されている。

それは、韓国放送通信審議委員会が定める「露出」「性行為」「暴力」「言語」などの等級基準で、「部分露出」(露出)や「着衣状態の性的接触」(性行為)などが「15歳以上」に該当するためだろう。放送後に問題とならないように、忖度して「15歳以上」としているわけだ。

ちなみに韓国版『リーガルハイ』も「15歳以上」と指定されている。公開されたオープニング予告など見ると原作に忠実な印象だけに、念には念をということだろう。

というのも、実際に韓国で現在放送中のドラマ『皇后の品格』は1月24日、放送通信審議委員会から暴力的なシーンや扇情的なシーンを理由に“注意”を受けている。

その“注意”とは、「放送社の再許可審査のときに反映される放送評価が減点される重い懲戒」(『メディアオヌル』)とのこと。それだけに審議委員も「19歳以上視聴可で放送していれば、大きな問題にはならなかった」と話したそうだ。

「19歳以上」の指定となると、「全身露出」(露出)や「残忍な殺害」(暴力)なども認められることになる。つまり、過激にできるということだ。

過激な表現も可だが、批判も

ただ当然ながら「19歳以上」という指定を受けると、視聴者が限定されることになる。そのため韓国ドラマにおける19禁は、特定の話数のみを対象にするケースが多いのだが、MBCで放送された『悪い刑事』は全話19禁という完全な“19禁ドラマ”だった。

それでも同作は、第1話から同時間帯放送ドラマで視聴率1位を記録。最終回の放送も同視聴率1位だっただけでなく、第4話で記録した視聴率11.5%は、2018年にMBCがウィークデーに放送したドラマの中で最高視聴率だったという。

もっとも、だからといってポジティブな要素ばかりではない。

特に地上波の19禁ドラマに対しては、批判の声もついて回る。

『悪い刑事』のホームページにも「あまりに残忍なこのドラマを子供たちが見る可能性もある時間帯に放送するのは、どうなのか」といったコメントが散見した。

より強く放送中止を要求する書き込みや、韓国大統領府の国民請願に放送中止を訴える人がいたほどだ。

はたして韓国ドラマは今後、「19歳以上」の指定を受ける作品が増えていくのか。

その兆しが見えるだけに、“19禁ドラマ”の今後についても、何か動きがあり次第、紹介していきたい。

(文=慎 武宏)


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