日本女子プロゴルフツアーは世界と比べて…39試合・賞金総額39億4500万円はどのレベル?

日本女子プロゴルフツアーは世界と比べて…39試合・賞金総額39億4500万円はどのレベル?

女子プロゴルフの今季開幕戦『ダイキンオーキッドレディース』は比嘉真美子が優勝した。

日本人選手が開幕戦を制するのは6年ぶりで、比嘉にとっては故郷・沖縄で初めて味わう優勝。昨季は賞金ランク4位で終え、今季は賞金女王を目指す彼女にとってはまさに幸先の良いスタートとなった。

今季の日本女子プロゴルフツアーは全39試合となっている。

昨年よりも1試合増えており、賞金総額も39億4500万円と過去最大の規模となっているが、この39試合・39億4500万円は世界的に見てどうなのだろうか。

例えば『HSBC女子チャンピオンズ』まですでに5試合を終え、そのうち優勝者3名が韓国人プロという状態のLPGA(アメリカ女子プロゴルフツアー)の今季の試合数は、34試合となっている(1試合はまだ未定)。

いくつかの大会がなくなったが、新たな大会か新設されたことで昨年より大会数が1つ増えた。その新設大会のひとつが、今年10月に韓国・釜山で行われる『BMWレディース・チャンピオンシップ』だ。

同大会はKLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)との共催の可能性が高く、韓国では自国選手はもちろん、アメリカで活躍する韓国系ゴルファーたちも大挙出場することが予想されるだけに、今から大きな関心を集めている。

この『BMWレディース』の賞金総額200万ドルを含め、今季LPGAツアーの賞金総額は7055万ドル。円に換算すると、約78億7900万円となる。

ANAインスピレーション(300万ドル)、全米女子オープン(500万ドル)、KPMG女子PGA選手権(385万ドル)、エビアン選手権(410万ドル)と、メジャー大会の賞金総額が日本の倍近くあるアメリカと比べるのは少々分が悪いかもしれないが、お隣の韓国と比べると日本の規模が決して小さくないことがわかる。

KLPGAツアーは今季、昨年よりも1大会増えて29試合が行われるが、賞金総額は226億ウォン(約22億6000万円)となっている。試合数でも賞金総額でも、日本が韓国を大きく上回っている。

ただ、賞金総額では日本はもちろん、アメリカとはかなり引き離されている韓国だが、賞金総額の増加率ではKLPGAツアーがトップにあるという。

「世界3大女子ゴルフツアー賞金比較」と題した特集記事を組んだ韓国メディア『ヘラルド経済』によると、「アメリカ、日本、韓国ともに昨年よりも1大会増えたが、賞金総額の前年比増加率をみると、韓国は昨年よりも8.85%上昇したが、7.37%のアメリカ、5.27%の日本よりも高い上昇率だ」というのだ。

旧知の韓国ゴルフ記者は、大会数が微増でも賞金総額が高い大会が増え、それが昨年よりも20億ウォン(約2億円)増加したことにつながったと分析するが、KLPGAがそのブランド力アップのために、さまざまな取り組みを行なっていることもプラスに働いているのだろう。

人気と実力を兼備した「KLPGA広報モデル」を前面に打ち出したメディア戦略などもそのひとつだ。

特にKLPGAは「2028年までに韓国超えて世界に跳躍するKLPGAとなる」という壮大な目標を掲げた『ビジョン2028』を発表して、日本やアメリカに追いつけ追い越せといわんばかりにアクセルを踏み続けているだけに、日本ツアーもウカウカしていられない。

昨年年末の日程発表時は3大会の継続が危ぶまれた時期もあったが、軟着陸して39試合で落ち着いた今季の日本女子プロゴルフツアー。

まだ39分の1を消化したに過ぎないが、今季も大いに盛り上がることを期待したい。

(文=慎 武宏)


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