登山やトレッキング、トレイルラン、キャンプなどを行う際に必携なのが登山時計だ。スマホでも有用なアプリをダウンロードすれば活用できるが、目的を絞り込んで設計された登山時計には到底敵わない。


この記事では、


・登山時計の機能や特長
・選ぶときのポイント
・おすすめモデル10選


について述べる。

登山時計に必要な機能とは?


変わりやすい天候の下、標高や気温、体調によって細やかに変更・修正を迫られるプラン……一見足腰を使って移動するだけの単純な行為に見える登山は、冷静な観察と判断を常に要求される知能的なスポーツだ。


登山時計には、唯一無二の相棒として、あらゆる情報を正確に測定し、表示するタスクが課せられている。

なくてはならない4つの重要な機能

・防水、バックライト
この2つの重要性は言わずもがな。


・気圧表示
気圧の変化を見ることで天候の急変を予測。


・高度表示
正確な標高を知ることで現在地の確認ができる。


・コンパス
方位を知ることで、どちらを向いているかがわかる。


上記のうち、気圧表示、高度表示、コンパスの3つを「3大機能」と呼ぶ。これらを活用し、自然環境や天候変化、自分の位置を確認することによって安全を確保し、山での行動の指針とすることができるのだ。


その他の有用な機能

・GPS
現在位置を正確に知る。登山記録を残すことも可能。スマートウォッチタイプなら地図やルートの表示、ナビゲーションも。


・温度表示
気温、気温変化を測定、表示する。


・日の出/日の入表示
どこで日の出を迎えるか、日の入まであとどのくらいあるか、行動計画を立てるのに日の出/日の入時刻は重要なポイントになる。


・ソーラー充電
バッテリー切れは致命傷になるので、ソーラー充電式なら安心(動力源/ムーブメントについては改めて後述する)。


・スマホとアプリで連携
登山記録をアウトプットする際に便利。登山時計にメールを転送するなどの機能も。

登山時計を選ぶ際の4つのポイント


・操作性
まずは使いこなせるか。手袋を装着したままで使えるかも重要。


・視認性
文字盤表示はアナログ?デジタル?自分にとって認識しやすいほうを。


・機能
自分のレベル、ターゲットに必要な機能は何か、予め検討しておく。


・丈夫さ
耐衝撃性、耐水性は自分の山行に十分か。

動力源(電源)やムーブメントも確認しよう

・電池式
最も一般的な動力源は電池だが、この方式にはバッテリー切れ=止まるリスクがある。


・充電式
人気のスマートウォッチタイプは充電式。長時間もつようになっているが、
数日にわたる山行には注意が必要。


・ソーラー式
日本は電波ソーラー腕時計のトップランナーで、登山時計の多くに採用されている。電源の心配がないのが嬉しい。


・機械式
こちらも電源の心配なし。巻き上げを忘れる心配のない自動巻きがよい。

登山時計のおすすめモデル10選

それでは、タフでありながら機能面も大充実のおすすめモデルを見ていこう。

スント SUUNTO CORE(All Black)

▲出典:スント

ムーブメント:電池式
ケースサイズ:49.1×49.1×14.5mm
税込参考価格:44,000円
機能:3大機能、温度計、クロノグラフ、日の出/日の入、水深計、スイミング計測機能、3気圧防水


フィンランド生まれのアウトドアウォッチブランド、スント(SUUNTO)から。基本機能を網羅したエントリーモデル。北欧らしい簡素なデザインでタウンユースにも好適。

スント SUUNTO 7(White Burgundy)

▲出典:スント

ムーブメント:充電式
ケースサイズ:50×50×15.3mm
税込参考価格:64,900円
機能:3大機能、70以上のスポーツモード、オフラインアウトドアマップ、GPSトラック分析とナビゲーション、心拍数計測、50m耐水


スポーツライフを楽しむために開発された、スント初のスマートウォッチ。Google™機能を最大限に活用できるウェアラブルオペレーティングシステム、Wear OS by Google™を搭載。

ガーミン Instinct Dual Power(Sunburst)

▲出典:ガーミン

ムーブメント:ソーラー充電式
ケースサイズ:45×45×15.3mm
税込参考価格:51,480円
機能:GPS・GLONASS・みちびき(補完信号)・Galileo衛星測位システム、3大機能、TrackBack機能(来た道筋を逆に辿ることができる)、日の出・日の入時刻表示、防水(10ATM)、心拍計、内蔵スポーツアプリ、スマートフォン連携


アメリカ国防総省MIL規格「MIL-STD-810G」準拠の高い耐熱性、耐衝撃性および耐水性(10ATM)を誇るタフなGPSアウトドアウォッチ。ソーラー充電によるロングバッテリー機能と、航空機のGPSを手がける同社の高度な技術力を生かした高精度GPSナビゲーションが頼もしい。


登山を含むアウトドアレクリエーション、ランニング、サイクリング、スイム、フィットネスなど、さまざまなスポーツ時に活躍する機能を搭載している。

ガーミン MARQ Adventurer 2020 Holiday Limited Kit

▲出典:ガーミン

ムーブメント:充電式
ケースサイズ:46×14.2mm
税込参考価格:275,000円
機能:GPS・GLONASS・みちびき(補完信号)・Galileo衛星測位システム、ABCナビゲーションセンサー(3大機能を持ち、次のトレイルをナビゲートする)、日の出・日の入時刻表示、防水(10ATM)、心拍計、内蔵スポーツアプリ、スマートフォン連携


世界の頂点を目指すように生み出されたプロ向けGPSウォッチMARQ Adventurerに、バンド、ワイヤレス温度センサー、チャージングクリップ、キャリングケース、ACアダプターがついた数量限定セット。


登山に役立つセンサー系の機能はもとより、スポーツシーンに欠かせないトレーニング計画機能、心拍計、ライフログ機能なども充実。

カシオ G-SHOCK MUDMASTER GG-B100BTN-1AJR

▲出典:カシオ

ムーブメント:電池式
ケースサイズ:55.4×53.1×19.3mm
税込参考価格:57,200円
機能:3大機能、温度計、歩数計、耐衝撃、防塵・防泥、日の出・日の入時刻表示、LEDバックライト、ストップウォッチ、タイマー、スマートフォン連動、20気圧防水


1983年の誕生以来、タフネスを追求し続けるG-SHOCKと、世界のトップスノーボーダーから支持を得る「BURTON」とのコラボレーションモデル。バックカントリーでの使用を想定。カーボン素材を採用し、より過酷な環境での使用に応える耐衝撃・防塵・防泥性能を持つ。

カシオ プロトレック クライマーライン PRW-30Y-1BJF

▲出典:カシオ

ムーブメント:ソーラー充電式
ケースサイズ:51.6×45.2×12.3mm
税込参考価格:46,200円
機能:3大機能、温度計(現在位置の気温から目的地の気温の予測が可能)、標準電波受信機能(マルチバンド6)、気圧傾向表示、耐低温仕様(−10℃)、日の出・日の入時刻表示、LEDバックライト、ストップウォッチ、タイマー、10気圧防水


視認性の高いデジタル表示。時計右側に、方位、気圧/高度、温度をワンプッシュで計測できる、大型のダイレクトボタンを配置し、計測結果を数値でデジタル液晶に表示。耐久性を向上させたシリコーン素材のデュラソフトバンドを採用。装着性が向上して、長時間装着できるようになっている。

カシオ プロトレック クライマーライン PRW-60YJP-1JR

▲出典:カシオ

ムーブメント:ソーラー充電式
ケースサイズ:50.5×47.2×13.3mm
税込参考価格:67,100円
機能:3大機能、温度計、標準電波受信機能(マルチバンド6)、気圧傾向表示、耐低温仕様(−10℃)、ダブルLEDライト、ストップウォッチ、タイマー、10気圧防水


日本フリークライミング協会公認(JFA)、フランスの登山用具メーカー「ペツル」とのコラボレーションによるプロクライマーのための本格モデル。ベースモデルは、装着性に優れ高い視認性と操作性を誇るコンパクトモデルのPRW-60。

シチズン プロマスター BN4044-23E

▲出典:シチズン

ムーブメント:ソーラー充電式(エコ・ドライブ)
ケースサイズ:46.0mm
税込参考価格:72,600円
機能:高度計、方位測定、寒冷耐久、20気圧防水


アナログ高度計を備えたプロフェッショナル・ウォッチ。海抜−300mから、地球上のあらゆる山の頂を上回る10,000mまで計測が可能。すべての情報をアナログで表示することで、「時刻」表示からモード選択をすることなく、「高度」、または「方位」を表示することができる。−20℃の極寒環境でも、時刻、高度、方位を確認できる寒冷耐久仕様のタフな時計。

トゥルーム L Collection −Break Line− TR-MB7013

▲出典:トゥルーム

ムーブメント:ソーラー充電式
ケースサイズ:縦57.2mm×横46.3mm×厚さ15.5mm
税込参考価格:242,000円
機能:3大機能、ライトチャージGPS衛星電波修正時計、耐低温仕様(−10℃)、10気圧防水


トゥルーム(TRUME)はエプソンが立ち上げたウォッチブランド。このモデルは剛健さと高機能に時計の美しさを兼備。ストーンフィニッシュによるマットな風合いがチタン好きの心を揺さぶる。

ファーブル・ルーバ レイダー・ビバーク 9000

▲出典:ファーブル・ルーバ

ムーブメント:手巻き
ケースサイズ:ケース径48mm×ケース厚18.7mm
税込参考価格:935,000円
機能:高度計、気圧計、夜光塗料インデックス、3気圧防水


ファーブル・ルーバ(FAVRE-LEUBA)は1737年にスイスで創業された時計ブランド。「ビバーク」は1962年に発表された世界初の機械式高度計搭載の腕時計。1975年、故・田部井淳子氏が世界で初めて女性としてエベレスト初登頂に成功した際に携行したモデルだった。


「レイダー・ビバーク 9000」は、2017年、世界で初めて、高度9,000mを測定可能な腕時計として登場したモデル。高度計に加えて、新たに気圧計も搭載。

ニーズと好みに合った登山時計と、いざ冒険へ!

登山時計はその機能や性質上、本体のサイズが大きめのものが多い。普段使いも考えているなら実店舗に出向いて実物を見るか、サイズをよく確認してから購入を決めたい。


タフなボディと最新技術で山での行動を全力サポートしてくれる登山時計を相棒に、登山やトレッキング、キャンプやグランピングなどを大胆かつ安全に満喫してほしい。