【現地発】メディアに酷評された久保裕也が刺激を受ける同胞とは?

【現地発】メディアに酷評された久保裕也が刺激を受ける同胞とは?


 後半戦の追い上げで昨シーズンはベルギーリーグで3位に滑り込んだヘント。迎えた新シーズンは、国内リーグ優勝とヨーロッパリーグ(EL)での活躍を誓って挑んでいた。
 
 しかしELでは、オーストリアリーグ4位の小クラブ、アルタハに良いところ無く1分け1敗で3回戦予選敗退が決定し、早々にヨーロッパでの戦いが終焉。さらにヘントはベルギーリーグ開幕戦でも格下のシント=トロイデンに2-3で競り負けた。
 
 怪我人続出と守備の崩壊、そして自慢のパスワークでミスが散見したということもあって、「今のヘントは病気だ」と国内メディアの厳しい論評もある。それだけに現地時間8月6日に行なわれた2節のアントワープ戦は、「勝利」という特効薬が何としても欲しいところだった。
 
 そんなヘントの前に立ちはだかったのは、開幕節で名門アンデルレヒトと好ゲーム(0-0)を演じたアントワープの「赤い壁」だった。
 
 この試合で前線を1トップ+2シャドーのシステムにしたヘント。その左シャドーとして先発した久保裕也は、前半から積極的果敢にシュートを放つも、いずれも相手守備網に阻まれる。FKも的が定まらず、大きく上へ吹かした。
 
 ならばドリブル突破をと意気込んだ久保だったが、1人、2人までは抜いた後、3人目はどうしてもかわせない。それゆえベルギーメディアは、「プレーの選択にミスばかり」と、この日の久保に手厳しかった。
 
 それでも、ゴールさえ決めれば、評価が一転するのがストライカーだ。だが、久保は82分にゴール前で迎えた絶好機で、渾身の左足シュートが枠を捉えきれず、天を仰いだ。
 
 結局、37分にビルドアップのミスを突かれて失った1点が最後まで重くのしかかり、ヘントは開幕2連敗を喫してしまった。
 
 ベルギーリーグ開幕節のシント=トロイデン戦、アルタハとのEL予選第2レグと、公式戦2試合連続でスタメンを外されていた久保。それだけに何とか不調のチームを助けたいという意気込みがあったのだが、アントワープ戦ではそれが空回りしてしまった感は否めない。試合後、当人も悔しさを滲ませた。
 
「とにかく結果を出したくって……。チームも今は流れが悪いので。この間、僕は出てなかったし、フレッシュな選手としてガツガツ行きたかった。それがうまく得点に絡めたら良かったんですけれど……」
 
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 現地時間7月27日のアルタハとのEL予選第1レグ後には自身が負傷明けで、完全なコンディション不足だったと正直に明かした久保。アントワープ戦では果敢にドリブルで仕掛けた点を、「そういう打開という部分は前回に比べて出せたかもしれない。コンディションが良くなったのはポジティブ」と分析しつつも、「チームが負けているんでモヤモヤしている。自分もチャンスを外しているし」と決定機を逃しての敗戦に、“寿司ボンバー”のハートには霞がかかっているようだ。
 
 それでも久保は下を向くことはない。それには理由がある。
 
 ワースランド=ベベレンに入団したばかりの森岡亮太が2ゴールを奪って、開幕から2ゴール・1アシストと結果を残してベルギーでセンセーションを起こしたのが、アントワープ戦前日のことだった。
 
 森岡とはフランスのメスでプレーする川島永嗣を交えた3人で食事に行ったという久保は、「(森岡の活躍は)刺激になりますよ。昨日も森岡さんが2点を取ってますし、僕もその日本人の流れに乗っていきたい。お互い刺激しあえたら良いかなと思います」と、同胞の活躍がモチベーションになっていることを明かしている。
 
 ELは予選敗退、国内リーグは開幕2連敗とスタートダッシュに失敗したヘント。それでも同じベルギーでプレーする森岡から刺激を受けた久保は、「今はチームの流れが良くないんで、何とか状況を打開したいです。まずは1勝ですね。積み上げていくしかないと思います」と気持ちを切り替え、次戦へ意気込んだ。
 
取材・文:中田徹

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