W杯南米予選で「引き分けの談合」はあったのか? 渦中のファルカオが口を開いた

W杯南米予選で「引き分けの談合」はあったのか? 渦中のファルカオが口を開いた


 南米で大きな波紋を広げているのが、ワールドカップ予選最終節における談合の疑惑だ。
 
 10月10日、リマで開催されたペルーvsコロンビアの一戦。1−1で迎えた85分過ぎ、問題のシーンが訪れる。コロンビア代表FWのラダメル・ファルカオが、3人のペルー代表選手たちの元に駆け寄り、身振り手振りを交えながらなにやら話している。読唇されないように手の平で口を隠しながら……。
 
 試合後、ペルーのテレビ局『Panamericana』で衝撃発言をしたのがそのなかのひとり、MFレナト・タピアだ。ファルカオとの間でこんなやり取りがあったという。
 
「残り5分を切ったあたりだった。コロンビアの選手たちが誰彼となく話しかけてきた。彼らは他会場の状況(スコア)を把握しているようだったね。で、僕はラダメルと話した。彼は『これで俺たちはどちらも(ワールドカップに)出場できる』と言ってきたよ。いやいや、これはフットボールだ。最後まで勝つためにプレーする。なすべきことを僕たちはやったよ」
 
 55分にハメス・ロドリゲスに先制されたペルーは猛然と反撃。77分にオウンゴールで同点に追いつき、一気呵成に3ポイントを狙いに行った。だがこの対話を経た最終盤、それまでのアグレッシブな姿勢から一転、あからさまにペースダウンしたのだ。引き分け狙いの談合があったのではないか? 敵地でブラジルに0−3と敗れて6位に転落し、本大会出場を逃したチリのメディアをはじめ、南米中で批判の声が渦巻いている。
 
 米スポーツ専門チャンネル『ESPN』がこの一件に関してFIFA(国際サッカー連盟)に問い合わせたところ、「すべての試合において、我々はレフェリーやマッチコミッショナーから常に報告を受けている。もし不都合なことが起これば、必要に応じて迅速な対応をする」との回答を得るにとどまった。
 
 そして、モナコに帰還する前のファルカオをコロンビア・メディアが捕まえ、コメントを引き出した。他会場の結果は知っていたが、本人は談合を促してはいないときっぱり否定している。
 
「もちろん俺たち(コロンビア)はほかの試合の結果を知っていたし、それに応じてゲームを戦っていた。で、彼ら(ペルー)にも知らせようと思ったんだ。それだけのことだよ。ぺルーはいつだってタフな相手で、今回もかなり難しい試合になった。なんとか引き分けることができて、ホッとしているよ」
 
 ファルカオが言うところの「結果」とは、アルゼンチンが3−1でエクアドルをリードしていた、そしてチリが3点差を付けられて負けていた、その2試合に集約されるだろう。最終的にコロンビアは勝点を27に伸ばし、南米予選4位でストレートイン。ペルーはニュージーランドとの大陸間プレーオフに回ったものの、普通に考えれば2試合を戦って敗れる相手ではない。敗退が決まったチリとペルーは勝点26で並び、その得失点差はわずかに2ポイントだった。
 
 10月10日には北中米・カリブ予選でもゴールラインを割っていなかったパナマの同点弾が認められ、ホンジュラスvsメキシコ戦でも疑惑のゴールが取り沙汰された。歓喜と絶望が交錯するのがワールドカップ予選。とはいえ、このファルカオの一件といい、どこか後味の悪さが際立つ結末となってしまった。
 
 なおモナコのレオナルド・ジャルディム監督は、金曜日に開催されるリーグアンのリヨン戦にファルカオが出場しないと明言。「大変な移動距離だ。フィジカル的にもメンタル的にも彼には休息が必要だ」と説明している。

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