【識者の視点】アジアカップの予想布陣は?2列目の3人は◎! FWとCBに一考の余地あり

【識者の視点】アジアカップの予想布陣は?2列目の3人は◎! FWとCBに一考の余地あり


 おそらく森保一監督も、現状のベストメンバーを想定してウルグアイ戦に臨んだはずで、この一戦の内容を考えてもアジアカップまで大きな変更はありえないだろう。
 
 特に嬉しい誤算だったのが2列目の若いアタッカー陣で、コスタリカ戦に続き3人とも二重丸がついた。こうした現状を見ると、結果が出たロシア・ワールドカップだが、やはり選手選考には疑問符が残った。だが反面、その点を考慮して、即座に抜擢に踏み切った森保監督の判断が見事だったというしかない。

 
 中島翔哉、南野拓実、堂安律と、3人ともロシア行きを逸した反骨と、これからさらに伸びていこうという勢いが横溢している。ロシア大会は、ポルトガル、オランダ、ベルギーなどで結果を出した選手たちが軒並み選考漏れしたわけだが、改めて二番手の国々でも欧州で結果を出し続けていることの重みが証明された。そして20歳代前半のタレントが躍動している以上、時計の針を戻す必要はない。
 
 一方一考の余地があるとすれば、最前線の選択だ。確かに大迫勇也は、一貫して不可欠の存在であり続けた。実際に2列目のタレントの躍動を献身的に引き出し、相手にボールを奪われた瞬間に中盤まで必死に足を動かすなど、攻守に量的な貢献度は申し分がない。だが肝心なフィニッシュには自信を持てていない。動きが広域に渡り、大事な場面でパワーが残せないこともあるが、何より気になるのはコンスタントに得点していないメンタル面の影響だ。大迫がボールを収め、前を向いて2列目以降の選手を活かすのは、ハリルホジッチ監督時代から不変だが、さらにチーム力を伸ばすなら別の方法も模索する必要があるかもしれない。
 
 現状で有力候補は武藤嘉紀。ポストワークでは大迫に見劣りするとしても、スピードとパワーを備え、攻守に貪欲な姿勢を見せる。ただし最適解が1トップなのか、2トップかは探っていくべきテーマだ。
 
 ボランチは先月に続き好調なプレーを見せ、攻守にバランスの取れた遠藤航を軸に、柴崎岳との組み合わせが基本となるが、所属クラブでの出場機会が少ない柴崎のコンディション次第では、青山敏弘か大島僚太らにチャンスが巡ってくる可能性もある。
 
 中盤から前のポジションでは、若い世代がポジションを掴みつつある一方で、最終ラインでは改めてベテランが充実ぶりを見せた。吉田麻也、長友佑都は言うまでもないが、とりわけ光ったのが酒井宏樹。アグレッシブで自信に満ちた攻撃参加を見せながら、堂安へのアシストをはじめ、冷静な判断と上手さも光った。室屋成が国内でプレーをしている間は、下剋上はなさそうだ。逆に今でも長友が突出する左SBの新世代からの発掘は、将来への大きな課題となる。
 
 そして今回パナマ戦のスタメン組から、唯一レギュラーポジションへの可能性を高めたのが冨安健洋だった。ほぼ吉田とサイズが変わらず、攻撃の起点としても縦へのロングフィードなど判断、技術ともに及第点を出した。
 
 日本の弱点とされたCBは、新世代にサイズとスキルを併せ持つタレントが揃っているので安泰とは言えないが、次のカタール・ワールドカップまでは、吉田と富安のコンビが第一選択肢になっていきそうだ。
 
 すでに4年前のブラジル・ワールドカップから欧州組中心の流れは定着しているが、最近の傾向を見る限り、日本代表として世界と戦う大望を抱く選手たちの「J脱出」のタイミングは、ますます早まっていくはずである。それだけに最大の激戦区になりそうなのがGK。リーグ戦でも安定したパフォーマンスを見せる東口順昭が軸になるが、中村航輔の復活や、シュミット・ダニエルの成長などで、序列が変わる可能性はある。最も切磋琢磨が望まれるポジションである。

取材・文●加部 究(スポーツライター)


関連記事

SOCCER DIGEST Webの他の記事もみる
主要なニュースをもっと見る
社会のニュースをもっと見る
経済のニュースをもっと見る
政治のニュースをもっと見る
国際・科学のニュースをもっと見る
エンタメのニュースをもっと見る
スポーツのニュースをもっと見る
トレンドのニュースをもっと見る
生活術のニュースをもっと見る
地域のニュースをもっと見る

スポーツ アクセスランキング

ランキングの続きを見る

スポーツ 新着ニュース

新着ニュース一覧へ

総合 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

東京 新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

東京 コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る

記事検索