石川直宏氏に訊くCL展望。「注目はグループE。優勝候補はシティ、リバプール、そして…」

石川直宏氏に訊くCL展望。「注目はグループE。優勝候補はシティ、リバプール、そして…」


 現地時間9月17日に、いよいよ2019‐20シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)が開幕する。

 昨シーズンは、トッテナムとのプレミアリーグ勢対決を制し、リバプールが14年ぶりの戴冠を果たした。イングランド勢の時代が続くのか、スペイン勢が復権するのか――。

「DAZN」の『フットボールフリークス』に出演する石川直宏氏に、優勝候補やダークホース、注目のグループなど、今シーズンのCLを展望してもらった。
 
――昨シーズンは、リーガ勢の5連覇が止まり、プレミア勢が躍進しました。

「いつの時代もサッカーにはトレンドというものがあって、あるチームが抜きん出ると、それを倒すためにはどうすればいいのか、ということを考えますよね。昨シーズンだと特に顕著だったのがリバプールで、ハイプレス、トランジションの速さ、ハードワークを前面に出したサッカーを展開し、バルセロナのパスサッカーを打ち破りました。逆に今シーズンは、リバプールのようなサッカーへの対策をしてくるチームが出てくるかもしれません。それも楽しみのひとつですね」

――もっとも注目しているグループは?

「個人的にはグループEですね。リバプールとナポリは、昨シーズンも死のグループ(他にパリ・サンジェルマンとレッドスター)で同組でしたよね。もちろん、この2チームが有力ですけど、南野(拓実)選手と奥川(雅也)選手がいるザルツブルク、伊東純也選手がいるヘンクがどこまでやれるか楽しみです。3人とも攻撃的なポジションの選手なので、キープレーヤーになると思います」

――その3選手の他に、ガラタサライの長友(佑都)選手、そして登録メンバーに入ったバルセロナの安部(裕葵)選手も出場する可能性があります。

「ユウト(長友)は昨シーズンに続いてですし、内田(篤人)選手なんかもそうですけど、どんな雰囲気なのか訊いてみたいですよね。CLはチームが出場するだけでも大変ですから。僕自身はアタッカーだったので、南野選手や伊東選手に注目しています。南野選手は昨シーズンにヨーロッパリーグで活躍して、ステップアップした姿が見られると思います」
 
――他に気になるグループはありますか?

「やはり、バルセロナ、インテル、ドルトムントが入ったグループFですかね(他にスラビア・プラハ)。とくに注目しているのがインテルのルカクです。マンチェスター・ユナイテッドでは消化不良に終わりましたけど、新天地でどう攻撃に絡んでいくのか楽しみですね。早速ゴールも決めているようですし。昨シーズンのインテルは、相手の戦術に合わせすぎて自滅してしまう試合もあったので、戦術家のコンテ監督の下でどう変わるか。多少時間はかかるかもしれないですが」

――バルセロナはどう見ていますか?

「リーガではやや出遅れましたけど、メッシがそろそろ帰ってきますよね。新戦力のグリエーズマンとデヨングが入り、どう機能するのかが見物ですね」

――グループステージでもっとも注目しているカードは?

「いきなり第1節で当たるナポリ対リバプールですかね。昨シーズンは、両チームが勝点、得失点差で並んで、総得点の差でリバプールが決勝トーナメントに進んで、結局タイトルを手にしました。そういう因縁も含めて、楽しみですよね。ザルツブルク対ヘンクの日本人対決もいきなり観られますね」
 
――ずばり優勝候補は?

「難しいですね(笑)。マンチェスター・シティ、リバプールあたりと……ユベントスにも注目しています。いい補強もしましたし、サッリ新監督の攻撃サッカーがどう機能するか。クリスチアーノ・ロナウドを擁す前線も強烈ですし、バランスもいいと思います。

 キーマンはデリフトですかね。空中戦に強く、足下の技術もあって、次代を担うセンターバックです。アヤックスでは、個でガツガツいけた部分があったのですが、ユーベではもう少し組織的・戦術的なところが求められる。個の力を組織の中で活かせるようになれば、さらなる成長に繋がると思います。

 昨シーズンのリバプールを見ても分かるように、国内リーグとの2冠を取るのは本当に難しい。セリエAのタイトルは当たり前と見られているなかで、どうマネジメントしているかが問われますね」

――その3チームの争いになりそうですか?

「あとはバルセロナですかね。ややまとまりに欠けているように見えますけど、あのスタイルでプレミア勢の迫力あるサッカーにどう対抗していくか。興味がありますね」
 
――昨シーズンまで3連覇していたレアル・マドリーはどうでしょう?

「やはりアザールが鍵を握ると思います。あとは、守備が安定しない部分があるので、どう修正していくかですね。いきなり故障者が続出していますが、昨シーズンのリバプールを見ても、コンディションというのは本当に重要な要素なので、そこも気になりますね」

――ベイルやハメスは、一度は構想外になりながら、先発で起用されています。

「どういう感覚なんでしょうかね。他に欲しいクラブがいくらでもあったはずですが、それでも残ってプレーしているというのは。ただ、チームのために、というよりは個人のためという印象が否めないですね。その点リバプールはクロップ監督の下で一致団結して勝ち上がりました。あのレベルのチームをまとめる手腕というのは、本当にすごいと思いますね」
 
――昨シーズンのアヤックスのようなダークホース候補は?

「初出場のアタランタは面白そうですね。組み分け(マンチェスター・シティ、シャフタール、ディナモ・ザグレブ)を見ても、グループステージを突破する可能性は十分あります」

――注目している選手は?

「ベンフィカからアトレティコ・マドリーに移籍したジョアン・フェリックスですね。高いレベルでやればやるほど、能力を発揮しそうな選手ですね。フィニッシュもチャンスメークもできる万能型です。ビジュアル的にも人気が出そうですしね(笑)。ポルトガル代表の先輩である、ロナウドとの対決(第1節、第5節)も楽しみですね」

取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)
 


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