「さらに荒れた生活に…」バロテッリのブレッシャ移籍、ライオラ代理人の思惑とは?

「さらに荒れた生活に…」バロテッリのブレッシャ移籍、ライオラ代理人の思惑とは?


 今夏にマルセイユと契約満了を迎えたマリオ・バロテッリは、フラメンゴ移籍が本当に実現目前だった。
 
 フラメンゴは年俸350万ユーロ+ボーナスという好条件をオファーし、7月下旬にはバロテッリもこれを受け入れて基本合意が成立していたのだ。
 
 問題はフラメンゴのオファーをバロテッリに持ち込んだのが、代理人のミーノ・ライオラではなく、アンドレア・カットリという無名のエージェントだったこと。バロテッリがこの話を受け入れ、ライオラがリオデジャネイロに飛んでフラメンゴと詳細を話し合ったが、両者の間に軋轢が生じて話がまとまらず。移籍は破談という結果になった。
 
 ライオラは自らが主導したオペレーションではなかったことに加え、「もし誘惑が多く自由度の高いブラジルに行けばバロテッリは、さらに不摂生で荒れた生活に明け暮れてキャリアを台無しにしてしまうのではないか」という不安も抱いていたようだ。
 
 一方で生まれ故郷のブレッシャならば、家族や友人、クラブやサポーターの「監視」もあるため、より責任ある行動が期待できる。29歳を迎えたバロテッリがキャリアをもう一度上向かせるためには、フラメンゴよりもブレッシャが最良の選択――。それがライオラだけでなく、家族を含めた取り巻き全体の意思だった。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
※『ワールドサッカーダイジェスト』2019年9月19日号より転載
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
 


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