今シーズンのプレミアリーグで一躍ブレイクしているのが、ウォルバーハンプトンに所属するスペイン人FWのアダマ・トラオレだ。

 ウルブス(ウォルバーハンプトンの愛称)加入2年目となった今シーズン、23歳のアタッカーは、公式戦31試合に出場して5ゴール・7アシストをマーク。マンチェスター・シティの指揮官ジョゼップ・グアルディオラをして、「まるでモーターバイクだ」と言わしめるほどだ。

 そんなトラオレの真骨頂は、圧倒的なフィジカルを利したドリブルだ。身長は178センチと標準的だが、アメフト選手顔負けの分厚い筋肉をまとった身体から生み出す爆発的なスピードは、多士済々のアタッカーが揃うプレミアリーグでも目を引く存在となっている。

 他を圧倒する肉体から『マッスルマン(筋肉男)』とも呼ばれるトラオレ。そんな弾丸アタッカーと対峙したニューカッスルのオランダ代表SBのイェトロ・ウィレムスは、「彼ほど速い選手は相手にしたことがない」と英衛星放送『Sky Sports』に語っている。

「僕はキャリアの中で、とても優秀な選手たちと戦ってきたが、トラオレほど速い選手はいなかった。彼は本当に信じられないよ。ただ速いだけじゃなくて強いんだ。僕自身も自分が速いと思っていたんだけど、それも彼と対戦する前までだった」

 オランダ代表として世界各国の名手たちと渡り合ってきたウィレムスは、当代屈指のクラッキとの比較も口にしている。

「僕はクリスチアーノ・ロナウドとも対戦した。彼も速いけど、トラオレほどじゃない。もちろん、ロナウドは巧いよ。けど、途方もないペースでマッチアップを挑んでくるトラオレよりもイージーだ」

 そのキャリアで700ゴール以上を叩き出しているC・ロナウドよりも優れたフィジカルを持つと言われたトラオレ。マンチェスター・シティやリバプールからも関心を持たれている逸材アタッカーの今後の成長に注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部