リオネル・メッシがエリック・アビダルSDをはじめとするクラブ幹部と険悪な中になった関係で、20年夏にバルセロナを退団するではないかという憶測は、この1週間ほど世界中で大きな話題となっている。
 
 メッシとバルサの現行契約は21年6月までだが、選手側が望めば20年夏に退団できるというオプション条項も付いている。仮に今夏退団となれば、移籍金や年俸などは天文学的なものに間違いない。新天地候補の筆頭に、今や世界屈指の資金力を誇り、恩師ペップ・グアルディオラが率いるマンチェスター・Cが挙がっているのは偶然ではないだろう。
 
 さらにイタリアでは、ユベントスやインテル、そしてミランがメッシ獲得に乗り出すのではと噂されている。そんな中、現地時間2月10日、アリエド・ブライダが『RADIO RAI』に対して興味深いコメントを残している。シルビオ・ベルルスコーニ時代のミランで長くSDを務め、15年2月から19年8月までバルサでSD&スカウトを務めたブライダは、こうコメントしたのだ。
 
「言うまでもなく、メッシは並外れた選手だ。バルセロナは13歳から所属している彼の“家”であり、家族も居心地の良さを感じている。彼が移籍するのはとても難しいだろう。しかし、今のサッカー界ではあらゆることが起こりうる。どんな可能性だって除外すべきではないんだ」
 
 さらに、メッシを雇えるクラブついて尋ねられると、「(古巣の)ミランが彼にとって最高のチームだと思うけどね(笑)」と冗談を飛ばしたうえで、次のように続けた。
 
「イングランドかイタリアのクラブだろうね。イタリアではユベントスかインテルだろう。メッシは超高価な選手だが、マーケティング面で絶大な影響力を持っており、クラブに多くの収入をもたらす」
 
 さらにユベントスで、永遠のライバルであるクリスチアーノ・ロナウドと共演する可能性に関しては、こう答えている。
 
「最高レベルの選手というものは、誰とでも上手く共存できるものさ。私はメッシとロナウドは一緒にプレーできると思う。残念ながらこれまで2人は一度も共演してこなかったが、上手くやれるはずさ。ただ、もう一度繰り返すよ。メッシがバルサを離れることはかなり難しい」
 
 ちょうど2年前の今頃、「C・ロナウドがユベントス移籍するかもしれない」と報じられた時、世界中のほとんどのメディアやファンは失笑したものだ。しかしその数か月後の18年夏、それが現実となったのは周知の通り。17年夏に実現したネイマールのバルサからパリSGへの移籍も、当初はありえないとの見方が大半を占めていた。たしかに現代のメルカートでは何でも起こりうる。
 
 ブライダのコメントは、もちろんメッシ退団を裏付けるものでは決してない。しかし、移籍市場を知り尽くし、バルサにもパイプを持つ元敏腕SDの発言だけに、可能性としては興味深いものだろう。
 
構成:ワールドサッカーダイジェスト編集部