圧倒的なパフォーマンスで2点を先行したにもかかわらず、ハーフタイムを挟んで逆転負けすれば、計り知れないフラストレーションを感じて当然だ。ミラノ・ダービーという大一番なら、なおさらだろう。

 ミランのズラタン・イブラヒモビッチは2月9日のインテル戦で、前半に1得点・1アシストと大車輪の活躍を見せた。38歳という年齢に加え、体調不良やふくらはぎの筋肉の問題で満足にミッドウィークの練習をこなせなかったなかでの驚異的なパフォーマンスは、大きな賛辞を呼んだ。

 ミラノ・ダービーをよく知る元インテルのクリスティアン・ヴィエリも、イブラヒモビッチのパフォーマンスに驚いたようだ。ミラン専門サイト『il Milanista.it』によると、出演したテレビ番組で「本当にとんでもないよ。38歳とは思えない」と称賛している。

「フィジカルは野獣のようだし、メンタリティーも彼のような選手はなかなかいない。熱意があり、飢えていて、チームメートたちを引っ張ることができる。あと3、4年は問題なくイタリアでハイレベルなプレーができるはずだ。ミランに大きく必要な存在さ。来シーズンもミランに残ってほしい」

 だが、試合に負けては意味がない。後半、イブラヒモビッチのシュートがゴールマウスを叩く場面もあったが、ミランはインテルに4ゴールを許して敗れた。
 
 これを受け、イタリアのテレビ番組『Striscia la Notizia』は世間でお騒がせとなった人や残念だった人に贈る「金のバク」をイブラヒモビッチに手渡した。『Gazzetta dello Sport』紙によると、イブラヒモビッチは「試合に勝てなければ怒るのは当然だ」と述べている。

「オレにはサッカーに対するありあまる情熱がある。イタリアでプレーしたかった。ここではうまくいっている。次の試合はもっとうまくいくはずだ」

 勝点32で足踏みのミランは10位に転落した。13日にはコッパ・イタリア準決勝の第1レグでユベントスと対戦する。イブラヒモビッチは古巣のひとつを相手に、ダービーの悔しさを払しょくするパフォーマンスを見せられるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部