カリドゥ・クリバリが今夏にナポリを去ることは、ほぼ確実と見られる。
 
 ナポリはすでに新しいサイクルを始めるべく陣容の大刷新に取り組んでおり、CBも1月にアミル・ラフマニの夏加入を決めたほか、さらに同じヴェローナのマラシュ・クンブッラ、フィオレンティーナのヘルマン・ペセーラなどにも興味を示している。
 
 そもそも、ナポリが昨夏にローマからコスタス・マノラスを獲得したのは、クリバリとペアを組ませるためではなく、その後釜を確保しておくためだった。この2人は同じストッパータイプゆえ最終ラインのバランスが悪くなっているのは周知の事実で、ナポリの脳陣もそれは自覚している。
 
  移籍先がどこになるかは代理人のファリ・ラマダーニ次第だろうが、行き先はプレミアリーグになる可能性がかなり高い。ラマダーニとビジネスパートナーのピニ・ザハビが監督としてジョゼ・モウリーニョを送り込んだトッテナム、CBのクオリティーに問題を抱えるマンチェスター・Uやチェルシーあたりが有力候補になるか。
 
 昨夏にナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長はクリバリに1億ユーロ(約125億円)の値札を付けていたが、明確に売りに出す状況に置かれそうな今夏は、7000〜8000万ユーロ(約88〜100億円)あたりまで「値引き」せざるをえないだろう。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年3月19日号より転載
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。