衝撃のニュースから1か月が過ぎようとしているが、元ブラジル代表の天才ロナウジーニョは、いまだ“塀の向こう”での生活を余儀なくされている。

 今月4日、パラグアイで偽造パスポートを使用して入国したとして、兄のアシスとともに地元警察で拘留されていたロナウジーニョ。電撃逮捕から3日後に行なわれた裁判では、検察側の「逃亡する恐れがある」という意見が認められ、最大6か月におよぶ拘留期間の延長が決定していた。

 麻薬の密売、政治的汚職、殺人、マフィアなどパラグアイ国内で重罪を犯した囚人たちが収容されている首都アスンシオンにある刑務所に身を置くことになったセレソンのクラッキは、現地時間3月21日に40歳となった。

 獄中で誕生日を迎えることになったロナウジーニョだが、母国内では、引退後の奔放すぎた振る舞いに非難の声が上がっている。ブラジル最大のネットワーク『Globo』では、元ブラジル代表FWワルテル・カーザグランデが、「彼の選択は理解できない」と、“後輩”を痛烈にこき下ろした。

「彼は史上最高の選手のひとりだった。ピッチ上では常に正しい選択をしていたが、選手を辞めた時から間違った選択をとり始めた。人生をアシスの手に委ねてしまったんだ。その選択を私は理解することはできない。ハッキリ言ってバカだ。受け入れるのは非常に難しい」
 
 ジーコとともに1986年のメキシコ・ワールドカップに出場した経験を持つカーサグランデは、さらに自身も現役引退後に薬物中毒になったことを告白したうえで、ロナウジーニョの再起について持論を展開した。

「私も引退した時には苦しんだ。日々やりたかったのは薬物だけだったからね。その時には道に迷ったが、私は回復して今でも働けている。彼にも様々なくだらないパーティーへの誘いがあるのだろう。だが、それは断らなくてはいけない」

 いまだ事件の捜査中のため、勾留期間が続きそうなロナウジーニョ。今後いかなる展開が待ち受けようとも、真っ当なセカンドキャリアを歩むべく努めてもらいたいものだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部