世界を震撼させている新型コロナウイルスは、サッカー界に大きな影響をもたらした。欧州の5大リーグは、早々に中断を決意。さらにヨーロッパ・サッカー連盟(UEFA)は、現地時間3月17日、今夏に開催予定だったEURO2020の延期を発表した。

 そうした感染拡大の影響は、選手たちの生活にも小さくないダメージを及ぼそうとしている。英紙『The Sun』やスペイン紙『Marca』などの複数メディアによれば、ユベントスに所属するポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウドが、大幅な給与カットを余儀なくされる可能性があるという。

 ユーベが本拠地を構えるイタリアは、新型コロナウイルスによる死者数が約3000人に達するなど、いまだ深刻な状況が続いており、「まだピークに達していない」と語るジュゼッペ・コンテ首相も頭を抱えている。

 そんな危機的な状況を踏まえ、イタリア・サッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラビナ会長は、セリエAをはじめとするサッカークラブの経済的損失を最小限に抑えるため、選手たちの20パーセントから30パーセントの給与削減を示唆したのだ。

 この決定が正式に決まれば、年間3100万ユーロ(約37億円)を受け取るC・ロナウドは、約1000万ユーロ(約12億円)の損失を被ることが予測されている。いくらクラブ契約とは別にスポンサー収入などを得ているとはいえ、大スターにとっても、これは小さくない額だろう。

 これを伝えた『The Sun』は、「これはロナウドにとっても、イタリア・サッカー界にとっても大きな損失だ」と綴り、スペイン・メディア『El Desmarque』は、「ロナウドは健康上以外の理由では、世界で最も新型コロナウイルスの影響を受けることになった選手かもしれない」と記している。

 いまだ目途は立っていないが、リーグ再開後も無観客試合などが続けば、最大で1億5000万ユーロ(180億円)以上もの損害額が出るとも言われているイタリア・サッカー界。それだけの異常事態なだけに、C・ロナウドの給与カットも致し方ないと言わざるを得ないか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部