本来なら、この期間に親善試合をこなし、6月12日に予定されていたローマでのEURO2020開幕戦に向けて準備を進めるはずだったイタリア代表。だが、イタリアは現在、新型コロナウイルスの影響でとてもサッカーどころではなくなっている。

 中断しているセリエAの再開も不透明だ。それでも、イタリア代表のロベルト・マンチーニ監督は、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』のインタビューで「私はいつもポジティブに考える」と話した。

「私は、5月にリーグが再開すると確信している。我々が日常を取り戻し、スタジアムで選手たちと会い、なんとかして代表チームとして集まれると確信しているよ」

 再開できたとしても、過密日程になることは避けられない。時期が遅れれば遅れるほど、暑さの影響も懸念される。だが、マンチーニは「こういうことがあって、選手たちはプレーしたいと意欲的なはずだ。情熱が疲労の埋め合わせとなる。我々がまた楽しめるようになると確信しているんだ」と語っている。

 さらに、指揮官は「とにかく大切なのはリスタートすることだ。我々の普通を取り戻せたという意味になるからね」と話し、東京オリンピック開催も重要との私見を述べた。

「だからこそ、東京オリンピックを中止にせずに、ぎりぎりまで待ちたいところだ。オリンピックはあまりに重要だ。そしてあまりに美しい。恐怖を過去とした世界のお祭りとなるだろう」

 事態が収束し、代表チームが再び試合できるようになった時に、マンチーニは何を思うのか。

「国歌と、ベンチ前に立ってそれを聞く自分の姿。とても強烈な、素晴らしい感動だろう。今からもうその時を待っているよ」

 だが、そのためには人々が団結してウイルスに打ち勝たなければならない。最後にメッセージを求められ、「このままチームとして戦い続けよう」と話した。

「ルールを守り、家にいよう。そして、始まった時よりも良くなってこの試合を終えよう」

 世界は、その時が少しでも早く訪れるのを待ちわびている。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部