今年7〜8月に開催予定となっている東京オリンピックは、通常通りの開催か延期か、はたまた中止にするかで議論が巻き起こっている。

 今月19日に開かれた参院総務委員会で、安倍晋三首相は「規模は縮小せずに行う。観客も一緒に感動を味わっていただくということだ」とし、「延期や中止については一切言及していない」と強調しているが、その一方では各国のスポーツ界からは延期を求める声が相次いでいる。

 新型コロナウイルスの影響によって、まともに練習ができていない現状を理由に、21日にはスペイン・サッカー連盟のルイス・ルビアレス会長が「スポーツは我々が存在する理由だが、今はそれ以上に優先するものがある」と延期を要請する旨の声明を発表した。

 そうしたなかで、かつて日本代表を指揮したアルベルト・ザッケローニが、東京オリンピックについて言及した。

 2010年8月から4年に渡ってサムライブルーを率いたイタリア人監督は、豊富な経験を活かし、2010年にはアジアカップ制覇に導くなど、日本サッカー界の発展に寄与した。
 
 66歳の智将は、地元紙『Corriere di Bologna』の取材に対し、「止まるのはサッカーだけだ。日本人はオリンピックを開催しようとするだろう」と、かつて日本代表監督を務めた経験を踏まえ、こう語った。

「日本人は開催するためにあらゆる手を尽くすだろう。たとえ不可能だと思われても、たとえ各国から違った結果を求められたとしても、日本に考えを変更する余地はおそらくない。彼らはあらゆる準備している。今も(開催に向けて)尽くしているだろう」

 同紙に「日本のかつての指導者は、日出る国の人々の心理を理解している」と評されたザックは、最後にこう述べている。

「(オリンピックは)忘れられないショーになるだろう。そのことに疑いの余地はない」

 はたして東京オリンピックは、ザッケローニの見通し通りに無事に開催されるのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部