とにかく私の中で記憶に強く残っているのが、2011年のアジアカップを制した日本代表のメンバー。ですので、オーストラリアとの決勝戦でファインゴールを決めた李選手をはじめ、その時に活躍した選手を何人か選びました。

 そこに、2012年からお仕事で縁のあるFC東京の選手を組み合わせたベストイレブンにしています。えっ、イニエスタ選手は日本代表でも、FC東京在籍でもない? まあ、特別枠です(笑)。今のJリーグの中でも抜きんでた存在で、プレーの一つひとつが”教科書“みたいなイメージ。その上手さを言葉でどう説明していいか分からないくらい、凄いプレーヤーです。

 この11人の中で特に思い入れが強いのは李選手。途中からチャンスをもらってここぞという時に決める姿に感銘を受けました。ちなみに、李選手が11年のアジアカップでつけた19番は、私がかつて『アイドリング!!!』の19号として活動していたこともあって、思い出深い番号なんです。

 オーストラリア戦で李選手の決勝ゴールをアシストした長友選手は外せません。左サイドバックは、正直、他に見当たりませんでした。スタミナ、クロスの精度、キャラクター、そういうものを全部含めて長友選手を上回る左サイドバックはいないと思います。

 左が長友選手なら、右サイドバックは内田選手でしょ、という感じです。このふたりは(10−11シーズンの)チャンピオンズ・リーグ準々決勝で日本人対決をしていて、そこから私も海外のサッカーを見始めました。ビジュアルはもちろんプレーも格好いい内田選手は鹿島に復帰してからもみんなに愛されているし、度重なる怪我に苦しみながらも存在感が今なお凄いですし、ベストイレブンに値するサイドバックだと確信しています。
 
 内田選手の左に構えるセンターバックは吉田選手。走れる、競れる、高さもあるディフェンダーで、今の日本代表にも欠かせない。森重選手とも相性がいいので、ここは吉田選手が適任です。

 吉田選手と同じく長谷部選手も危機察知能力が抜群。いてほしいところにいてくれる、チームの縁の下の力持ちですよね。献身的にプレーできるし、どの監督からも重宝されそうな気がします。調子の波がないので、中盤の真ん中にいてくれると安心できます。試合展開によってはセンターバック的な仕事を任せてもいいし、とにかく頼りになります。

 個人的な理由で選んだのが乾選手。地元が近くて……(笑)、応援しています。もちろんベストイレブンに相応しい選手でもあります。Jリーグから海外のクラブに行って、ロシア・ワールドカップではゴールも奪っている。あとバルサ相手に2ゴールを決めていて、足もとの技術も「柔らかっ!!」っていうぐらい素晴らしい。左サイドからグイグイっと攻め崩す姿は格好いいです。中島(翔哉)選手と迷いましたが、ここは乾選手で!!
 
 FWのひとりはディエゴ(・オリヴェイラ)選手。試合終盤になっても走ってくれるし、長谷川監督にとっても不可欠なピースだと思います。ドリブル、キープ力はもちろん、あのPKが魅力的ですよね。ステップからシュートまで本当に独特で、観ている私たちはワクワク、ドキドキ。そういうものを提供してくれるのが素晴らしい?

 中盤の右サイドに久保選手を置いたのは、イニエスタ選手とのコンビネーションに期待したいからです。久保選手は視野の広さ、アイデアが凄い。「何通りか選択肢を持ったうえで、数手先を読む」ということを本人が仰っていて、そこにビックリです。とてつもないスピードでキャリアをステップアップしていく姿をリアルタイムで追えるのは幸せですよね。レアル・マドリ―への移籍は、歴史的な瞬間だったというふうに捉えています。

 久保選手と言えば、実は私のインスタグラムをフォローしてくれていて。「ストーリー機能」であげているものをほぼ見てくれていて、緊張してしまいます。だから、あまりつまらない「ストーリー」はあげられないなって。すいません、余談です。

 吉田選手とコンビを組ませた森重選手は、正確な縦パスでチャンスを演出できる能力も評価しての選出です。結構ゴールも決めていて、総合力の高さはFC東京でも1、2位を争うはずです。味方のセットプレーで敵のゴール前にいる時は期待しちゃいます。打点の高いヘッドでゴールを奪ってくれるのではないかと。相手からすればとても嫌な選手ではないでしょうか。

 GKの林選手は森重選手に負けず劣らずフィジカルが強くて、大きな声で味方を鼓舞できるところも強みです。試合中も自問自答を繰り返しながらプレーしているらしくて、そこからはストイックさが窺えます。調子が悪い時も自分を奮い立たせて、常に高みを目指す姿はプロの鑑です。この個性派集団をまとめるうえで、林選手の声掛けは不可欠。そう考えると、林選手が戦術上のキーマンかもしれません。

 このチームを率いるのは長谷川監督。でも、このメンバーを走らせることができるのかな(笑)。まあ、長谷川監督は選手一人ひとりのプレーだけじゃなく内面の部分も見極めて指揮してくれるので、上手くまとめてくれるはずです!!

  チームとしての見どころのひとつは、ディフェンダー4人の攻め上がりです。中盤には100パーセントつなげる選手を並べたので、分厚い攻撃を展開して前線のふたりには「行け〜?」って感じで決めてもらいたいです。林選手のキックをイニエスタが収めて、そこからのスルーパスをディエゴ選手がゴールまで運ぶ。これを必勝パターンにしたいと思います。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

※人選の条件は現在までに登録されたJリーガーで、外国籍選手は3人まで。