どの世界においても、その道程において性格が変わってしまう成功者は少なくない。様々な経験と過程を経て、無意識のうちに変わってしまうのだろう。

 だが、現代サッカー界で最高の選手と称される男は違うようだ。

 2004年10月にバルセロナでプロデビューを飾って以来、6度のバロンドール受賞など華々しいキャリアを歩んできたメッシ。年俸とスポンサー収入などを合わせると、1年で1億2700万ドル(約138億円=米経済『Forbes』より)を手にし、これはあのクリスチアーノ・ロナウドを抑えてサッカー界トップと言われている。

 それだけの成功を収めていながら、メッシは若い頃から人となりが変わっていないという。その事実を証言したのは、元同僚のサミュエル・エトーだ。
 

 メッシとバルセロナで約5年間に渡ってプレーした元カメルーン代表のストライカーは、偉大なる後輩について、「全く変わらないんだよ」と語っている。スペイン紙『AS』が報じた。

「彼は初めて会った時から、そのままの良い奴さ。メッシは最近も、俺がかつてしたアドバイスについて『サミュエルに感謝するよ』と言ってくれた。ここでは明かさないけど、それで彼のキャリアが変わったんだ。当時、彼はいくつかのことを解決しなくちゃいけなかったんだが、彼にはその力があったんだよ。彼が書く物語はまだ終わっていない。それを見て、僕は本当に幸せだと感じるよ」

 自身も日々プレッシャーと格闘してきたアフリカを代表するスターは、メッシの凄みをさらに力説した。

「彼の遺産を超えることは簡単じゃない。もはや不可能ですらあるだろう。誰もが彼を高く評価し、選手として崇拝されている。でも、俺にとってもっとも重要なのは彼の性格なんだ。彼はスターだけど、素晴らしい人であり、彼の友人でいられることを誇りに思うね」

 サッカー史に残るスターと崇められるメッシ。誰からも愛される人格もその理由の一つなのだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部