サッカーダイジェスト5月14・28日号では「歴代Jリーグベストイレブン」と題して、現役選手や解説者ら総勢50人が選ぶ“マイベストイレブン”を紹介している。

 ここには名前が挙がってこなかったものの、取材中に数年先、活躍次第では高く評価されるのではないかと、数人の選者が名前を出していたのが川崎のCBジェジエウだった。

 誌面上の話ばかりで恐縮だが、サッカーダイジェスト3月26日号で識者・解説者・タレント10人に今季、大きな活躍をするであろう“ブレイク候補”を挙げてもった企画でも、「J1助っ人編」で柏のオルンガとともに1位に挙がったのがジェジエウ。密かに株を上げている今、注目のプレーヤーと言えるだろう。

 身体能力の高さ、スピードは川崎のチームメイト誰もが下を巻くほどのレベルだ。足もとの技術など粗さは残るものの、1対1の守備には滅法強く、俊足FWとの追いかけっこも競り負けるシーンはほとんど見られない。自慢の俊足とフィジカルを活かして相手の高速カウンターも封じるのだ。そのスケールの大きなプレーぶりはスタジアムがどよめくほど。
 川崎に加入したのは昨季、2019年。当初は谷口彰悟、奈良竜樹(現・鹿島)のCBコンビの陰に隠れ、なかなか出場機会を掴めなかった。

 Jデビューを果たしたのは開幕から約2か月半が過ぎた5月の仙台戦。奈良の負傷で急遽、巡って来たチャンスでブラジル人CBは圧巻のプレーを見せる。力強いパフォーマンスの数々にホーム・等々力陸上競技場のサポーターは大いに沸いた。驚きを含めたインパクトは、ここ数年の川崎の助っ人のなかで、一番と言えるのではないか。

 リーグ中断が続いているが、今季、例年よりもハイラインを設定する川崎にあって、この“フィジカルモンスター”とも言えるCBはキーマンと呼べるだろう。そのプレーぶりは一見の価値ありだ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)