1月11日の新体制発表会で、山本義道は次のように豊富を語っていた。

「自分がどれだけやれるか。J2では、できたと言ったらおかしいけど、手応えはあった。だから、J1でどれだけできるかが楽しみ」

 今季の横浜F・マリノスの新戦力のひとり、山本は昨季までJ2の金沢でプレー。2018年のルーキーイヤーから出場機会を掴み(13試合・1得点)、プロ2年目の昨季は不動のCBとして40試合・3得点の成績を残す。迎えたプロ3年目、J1のチャンピオンチームに新天地を求めた。

 ある意味、予定通りのステップアップだ。金沢に加入した当初から、「2年でJ1に行く」と自分の中で目標を立てていたという。

 金沢での2年間で、DFとして順調に力をつけてきた。「金沢はどちらかと言えば守備的なチームで、守備をしっかりやらないといけなかった。そこは、みっちりと金沢でやってきたつもり」。持ち味は高さと対人の強さ。球際で激しく戦えるタイプで、「相手の起点となる選手にボールが入った時、潰しに行く。それは金沢でもやっていて、F・マリノスでもそういう守り方だと思うので、そこは自信を持って潰しに行けると思う」と自信をのぞかせる。
 
 もっとも、『アタッキング・フットボール』を掲げる“超攻撃的”な横浜では、CBにはビルドアップでの貢献も求められる。最終ラインでしっかりとボールをキープし、味方を前向きにさせる効果的な縦パスを供給する。ライン設定の高い横浜のスタイルについて「面白いサッカーをする」と期待を膨らませ、「あとはここで攻撃のことを学びたい」と意欲的だ。

 加入後、しばらくしてから話を訊くと、「(横浜のサッカーには)慣れましたけど、自分のコンディションをもっともっと上げていかないといけない」と表情を引き締める。戦術面の理解も進み、「あとはどれだけ適応できるか」とやる気を見せた。

 山本自身、横浜にその身を置き、さらなる成長を予感しているのではないだろうか。「自分たちがボールを持っている時間が長いので、“サッカーをやっているな”って感じます」と意気軒高だ。
 
 CBのポジション争いは熾烈だ。昨季はMVP級の働きを見せたチアゴ・マルチンス、日本代表に名を連ねる畠中槙之輔に加え、昨年6月に水戸から完全移籍し、すでに横浜のサッカーを十分に理解している伊藤槙人ほか、今季の開幕後に福岡から途中加入した實藤友紀はJ1での実績も豊富なベテランで、ライバルはいずれも強敵だ。

 現在の序列では、山本はベンチに入れるか、入れないかといったところか。もっとも、リーグ再開後は過密日程が予想され、例年以上に総力戦となるはず。レギュラー組の怪我や累積警告による出場停止に備え、準備はしておかなければならない。不測の事態でもチームの戦力をキープするため、もちろんレギュラー定着も視野に入れ、どれだけ存在感を示せるか。

「緊急の時に、巡ってきたチャンスを活かすのは大事。実際、金沢の時にもそういうことがあったし、常に(出場の機会を)狙っていきたいですね」

 移籍1年目でも、遠慮するつもりはない。野望に燃える24歳の本格ブレイクが、今から楽しみだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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