元フランス代表DFのパトリス・エブラが、古巣マンチェスター・ユナイテッドの名将サー・アレックス・ファーガソンの退任が選手に伝えられるまでの舞台裏を明かした。

 2013年に発表されたファーガソン監督について、エブラは「想像もしていなかった」と、ユナイテッドの公式ポッドキャストで告白している。

「退任を知らされる2週間前、メディアが監督が勇退するんじゃないかと騒いでいるのは知っていた。けれど、監督は『パトリス、私は引退はしないよ』と言っていた。しかも、『私には目標がある。ガレス・ベイルとクリスチアーノ・ロナウドを獲得することだ。確率は99%だと思っている』と語っていたくらいだ」

 なお、エブラが後にC・ロナウドに確認したところ、「監督の求めにイエスと答えていた。ユナイテッドに復帰する予定だったんだ」という。

「ただ、皆さんご存じのように、そうはならなかった。2週間後にロッカールームで待機するように言われたとき、カメラがたくさんあるのを見て、僕は『これはマズい、誰かがヤバいことをやらかした、悪いことをしたんだ』と思った。

 でも、ボスが来て、こう言った。『本当に申し訳ない。私は妻に必要されているので、引退を決意した』と。信じられなくて、イタズラかと思った。皆が呆然とするなか、ボスは(ロビン・)ファン・ペルシとシンジ(香川真司)に謝っていた。とくにこのふたりに謝罪を繰り返していたよ」

 エブラは2014年7月にユベントスへ移籍。ファーガソン元監督の退任は「直接の(移籍の)理由ではない」としながらも、「僕はボスそのものを恐れたことはないけれど、彼を失望させることだけがいつも怖かったよ」と名将との絆を語っている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部