今年1月にサウサンプトンから出場機会を求めてセリエAのサンプドリアに移籍した日本代表DF吉田麻也。だが、デビュー戦をこなしただけで新型コロナウイルスの影響によるシーズン中断を余儀なくされるとは思ってもいなかっただろう。

 それでも、吉田はイタリアのメディアやファンに好印象を残している。SNSでは積極的にイタリア語を使用して発信し、デビュー戦後のインタビューでは地元ジェノバの方言も口にした。その他の方言に積極的にチャレンジしている。

 そんな日本代表DFは、5月6日のイタリア紙『Gazetta dello Sport』のインタビューで秘訣を問われ、「みんながとても助けてくれた。日本を離れて3か国目で、どうしたら早く成功できるか分かっている」と述べた。

「見て、聞いて、感じて、尋ねて、試して、そして間違わないといけない。たとえミスをしても、できるだけトライするんだ。学べるからね」

 サウサンプトン時代の同僚でもあるマノーロ・ガッビアディーニにイタリア語を教えてもらったのかとの質問には、「言葉を学ぶのは好きなんだ。イギリスに7年いて、英語は話す。今はイタリア語を考えているよ」と吉田は答えている。

「日本にいた時からイタリアの食べ物やファッションは好きなんだ。マノーロからはイタリア語を何も教わっていない。たまに助けてくれるけどね」

 そんなベテランDFは、当初はイタリア移籍を考えていなかったという。だが、日本代表のアルベルト・ザッケローニ元監督から太鼓判を押されたことが決断に影響したようだ。
 

 吉田は、「いつも『お前はイタリアで成功できる』と言ってくれていた」とザッケローニからの言葉を明かし、「きっと、その言葉が頭にあったんだね」とセリエA挑戦のキッカケになったことを語った。

 契約は今シーズンまでの期限付きということもあり、今後の身の振り方も注目される吉田。だが、シーズンが再開されるかも分からない状況だけに、残留希望か問われると、「それを話すのは早すぎる」とキッパリと言い放った。

「自分はこのチャンスを生かすため、そしてサンプドリアの残留のために来た。まずは目標達成だ」

 セリエAは現在シーズン再開を目指し、各チームが個人練習からの再出発に動き出している。試合開催が可能になった時、吉田に出番は回ってくるのか。そして、日本代表のキャプテンは、シーズン終了後にどのような決断を下すだろうか――。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部