コロナ禍によって各国リーグが中断や打ち切りを余儀なくされるなか、名手の放った発言が小さくない波紋を広げている。

 レアル・マドリーの守護神であるティボー・クルトワは、母国のベルギー・メディア『RTBF』の取材に対して、ラ・リーガがこのまま打ち切られ、2位マドリーとは勝点2差で首位に立つバルセロナが優勝する可能性について問われ、「僕らの方が強くて良いチームだ」と異議を唱えたのだ。

「バルセロナとは2ポイント差だから、まだチャンピオンになれる可能性がある。だから、今のままシーズンが終了すれば、残念なことだよ。例えばフランスでは降格した2チームがあったが、彼らには自分たちを救うチャンスがあった。

 このままバルセロナが王者になったら、それが正しいとは思わない。バルセロナの監督だって論理的とは思わないはずだ。僕らに1分け1敗だった。イングランドでリバプールが王者になるのは理解できるけどね」

 中断の1節前は首位に立っており、直接対決でも勝ち越しているだけに、バルサを王者と認めるのは不満なのだろう。だが、その名手の言葉に異論を唱えた男がいる。元バルサのセスク・ファブレガスだ。
 
 モナコでプレーする元スペイン代表MFは、先日にリーグ・アンの打ち切りが決まったことで、来シーズンのヨーロッパのコンペティション出場を逃す悔しい経験を味わった。それだけにチェルシー時代に同僚だったGKの考えには、思うところがあるようだ。

 母国の国営テレビ局『TVE』のインタビューで、意見を求められ、こう答えている。

「まぁ誰もが自分の利益ばかりを考えるんだろうね。でも、モナコだって来シーズンはヨーロッパに行けなくなったんだ。だから、フランスがそうであったようにラ・リーガも中断になったらバルサがチャンピオンになるがふさわしいと思う。僕らが望んで中断しているわけではないけど、今回のやむを得ない事情を受け入れなければならないんだ」

 元チームメイトの言葉をクルトワはどう受け止めるだろうか。もちろん、ラ・リーガが目指している6月中の再開が実現すれば、杞憂に終わるのだがーー。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部