セリエAが再開して2試合、吉田麻也が所属するサンプドリアは、インテル、ローマと強豪相手に連敗。降格圏の18位レッチェとは勝点わずかに1差で厳しい状況が続いている。

 新型コロナウイルスの影響による中断期間をはさみ、サンプドリアは直近のリーグ戦8試合で20失点している。この8試合では、インテルやローマのほかに、ラツィオやナポリといった強豪との対戦が続いたこともあるが、残留を争うチームにとって守備力は課題と言えるだろう。

 課題の根底にはコミュニケーションの問題があるのかもしれない。そして、今年1月に加入した吉田もその点を痛感しているようだ。地元紙『Il Secolo XIX』は、ローマ戦での吉田の発言から、サンプドリアの選手たちにピッチ上での対話が不足していることが分かると報じた。

 記事によると、吉田は試合中にチームメートに「もっと話せ!」と呼びかけたという。その数分前には、守護神エミル・アウデーロも守備陣に同じことを訴えていたそうだ。

 さらに、試合の数日前の練習では、クラウディオ・ラニエリ監督がミニゲーム中に「お前らはしゃべれないチームか?」と檄を飛ばしていたという。同様の発言がこれだけ続けば、コミュニケーション不足が疑われるのは当然だ。
 
『Il Secolo XIX』は、サンプドリアの最終ラインに、吉田を含めた外国人選手が少なくないことは確かだと報道。だが、バルトシュ・ベレシンスキやオマール・コリーは以前からイタリアでプレーしており、吉田も「すぐに(イタリア語を)学んだ」と指摘している。

 記事ではラニエリ監督が練習中にイタリア語で指示し、理解に苦しむ選手がいる場合は英語も使っているとのこと。だが、いずれにしても選手たちはその指示を実行しており、『Il Secolo XIX』は「理解力の問題ではない」との見解を示した。

 チームスポーツであるサッカーにおいて、コミュニケーションは絶対不可欠だ。吉田とチームメートたちは今後、対話を増やして残留を勝ち取ることができるだろうか。次節は28日、冨安健洋が所属するボローニャをホームに迎える。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部